内容説明
「抗うことをあきらめて、弱いままで死んでいくのか?」―。街中でチンピラに絡まれた小塚利翔を助けた男・佐光は、元警察庁のエリートキャリア。怪我の手当てだと強引に家に連れ込まれた利翔だったが、懐かない猫のようにふるまってしまう。だが荒んだ暮らしの中で会ったこともない不思議な魅力を持つ佐光に、いつしか距離を縮めていき…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも*
31
利翔の意地の張り方が事件(?)をややこしくしてるのがちょっとイラッとしながら読んでしまったけれど元エリート刑事な佐光の出来る男具合と心の傷になっている事柄や危うさがいい感じ。 佐光が助けに来た時も切れてるし無自覚に煽られても切れてる気が長いようで短い所も良かったけれど、二人とも何故相手に惚れたのかイマイチ分かり難かったかも。 セキュリティ関係の会社SSCの講習とか設定が好みだったのであとがきに書かれてる腹黒王子ケビンの話も今回の二人のその後と一緒に読んで見たいな。2014/05/14
きょん
23
ちょっと事件部分が多くて主人公達の気持ちの恋愛へ落ちていく過程が分かりにくかったかなあ。一目惚れでも何でもいいので、デロデロに甘やかす攻めが見たいぞ。2014/03/21
諏訪 聖
17
今城さん初ルチル。攻めが良くわからない人ではあったけど楽しかった。受けはずっとシャーシャー言ってる猫のようだったけど「あんたの正義はどっちに向いてるんだ?」のセリフにドキリとしてしまった。哲学的と言えばそうなんだろうけど素朴な疑問として無邪気に口にする受けはいい子なんだなぁと思ってしまった。2014/02/17
0655
11
借本。その場しのぎで生きてきた受が攻と出会い、反発しながらも信頼に応える人になりたいと色々な事件を経ながら成長する様が感じられたのはよかったし、起こる事件に対する綺麗事ではない描写も、丁寧なお仕事描写と絡んで真実味があり、考えさせられるものがあった。ただ受がずっと攻を威嚇する猫状態なのと、攻に余裕がありつつマイルールで情動の揺れが少ないのでラブ的な要素が少なく最後に盛り込んだ感じであまりときめかず。「モルグ~」が好きで期待して読んでしまう作家さんなのもあり、ちょっと物足りなかったなぁ。2014/03/13
ミル婆
10
猫を迎えれば下僕になるのは仕方ないにしても、なんて紳士な攻め様。いつお仕置きが来るのかと身構えてたのに、最後まで下僕のままだった。猫の飼い主さんとしては正しいが、クールに見えて微変態なにゃんこデレの部分がもう少し見えればより楽しめたかな。2014/05/17