出版社内容情報
偽帝袁術を討った後も、玄徳は徐州にとどまり、曹操から借りた兵を返さなかった。業を煮やした曹操は車冑に玄徳暗殺を命じた。しかし玄徳に味方する陳父子の知らせにより、関羽と張飛が独断で城に乗り込み、車冑の首をはねた。曹操を完全に敵に回した玄徳は、一通の手紙を送り、袁紹に兵を出させた。対する曹操は……。
目次:
暗殺命令/一通の伝書/くじ引き/張飛の作戦/外交戦略/名医吉平
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIN EIM
16
【孔明の罠か、儒の暗躍か】曹操と劉備が対立。三国志におけるライバル関係が成立する。曹操陣営において度々起きる劉備への奇妙な配慮。三国志演義による主人公補正といえばそれまでだが、実際に劉備周りには奇妙な縁がある。孔子の子孫である孔融の目に留まり、公孫瓚と一緒に学び、常に手助けをしてくれる人が現れる。曹操陣営にも敵方である劉備のファンがおり、中でも参謀役の荀彧が熱烈だったとか。荀彧もまた儒教の教えに熱心であった。曹操陣営にこの後も起こり続けるクーデータや反乱。それを若き日の孔明の罠と説く作品もあるが・・2025/04/19
gtn
14
「曹操の智謀」と副題にあるが、劉備はそれを上回る。曹操の命により徐州の攻めてきた敵将二名を生捕りの上、歓待し、曹操の下へ送り返す。味方は当然、敵すらも、最後は徳ある者に付くのは自明。2023/08/12
わたー
12
★★★☆☆兄の思い弟知らず。というか、張飛だけならいざ知らず、関羽までも勢いに任せて敵を討ってしまうとは…2020/03/28
コウメ
11
張飛お酒に酔い劉岱を捕らえる2019/03/14
ばっぱら
7
張飛が何気に活躍。曹操の力は強大。2017/08/29
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