出版社内容情報
親爺…あんたは何を見ちまったんだい――
神楽坂で名を馳せた目明かしの鐵が謎の死を遂げる。腹には横一文字に斬られた傷。
のんべんだらりとした毎日を送っていた鐵の息子の常吉が跡を継ぎ「神楽坂の若親分」となった。
鐵の右腕だった腕利きの子分や一癖も二癖もある親分衆、仲間たちの手助けで常吉は父の死の真相を追っていく。
父の情婦とおぼしき女の存在が浮かびあがったと思いきや、女の夫もやはり父と同じように斬られて死んでいた―。
事件はやがて大奥や公儀中枢にまで及び、国を傾けかねない一大事が見え隠れし始める。
改稿を重ね、驚くほど面白くなりました――
担当編集が太鼓判!気鋭の作家による期待大の時代小説!
目次
第一章 腹一文字
第二章 鐵の情婦(おんな)
第三章 備中屋の変事
第四章 木蓮寺
第五章 岩井屋敷、動く
内容説明
あんた、何を見ちまったんだい…。亡き父の腹に残された「横一文字」の刀傷の謎。半人前の息子が仇を討つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キイロイネコ
8
たぶん、江戸ことばの時代劇物語。時代は徳川家斉の頃、目明かしの息子常吉が父の死の謎を探す話なんだけど、セリフが気持ちよく、スイスイ読めました。トンチキ、なんて言葉、聞かないよね。 2025/03/15
SI
1
次第に江戸の街に馴染む若親分、常吉。その活躍に一気に引き込まる。新しいシリーズの始まり!読まない選択はない。2024/10/10
goodchoice
0
この捕物帖、なかなか面白い。早く次が出て欲しい。2025/03/01
怪盗紳士
0
「これこれ、こういうのが読みたいんだよ」という王道の捕物帳。 はたして神楽坂界隈で名を馳せた名目明しだった父を殺したのは誰なのか。なぜ父は殺されたのか。 半人前の息子が悪戦苦闘しながら追っていくのも面白い。 間にあるとんちきに見えるおかしな事件も、ちゃんと本筋の事件に伏線としてつながっている。 この著者の作品は初めて読んだが、これからが楽しみなシリーズである。2024/10/09