感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
68
難民として国から外へ出た女性たちが語る、苦難と新しい生活。本人が体験を語る形式となっていて、悲しみもより深く伝わってくる。日本で当たり前のように安全に暮らしていることの贅沢さに気づき、ヒヤリとさせられた。多くの人に読んでもらいたいと思える本でした。2021/08/31
ブルーツ・リー
6
たぶん、こういう人のことを、本当の意味でのリベラルというのだろうなあ、と思いながら読んだ。 日本に置いてリベラルを自任する人の中には、自らが恵まれた境遇にあって、権利の主張を声高にしなくても十分に生きて行けるのに、不必要な程「権利がー!」と叫びまくって内心では嫌われ、匿名のネットに悪口を書かれる存在な訳だが、マララさんは、本当に、生きるか死ぬか。という境遇にある人を援助する活動をしている。 自分の権利のために。ではなくて、人を本当の意味で「自由に」生きられるようにするための活動をしている。心から尊敬する。2023/01/14
ぽんぽこ
3
移民としての選択を迫られた、マララを含む女性たちの姿が生々しく描かれています。姉だけパスが出て妹は置いてけぼり、というエピソードが一番胸をうたれました。仲の良い姉妹が、ほとんど永劫離れ離れになるーー考えるだけでも辛いです。この世から移民という概念そのものがなくなることを願うばかりです。2020/12/11
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- 和書
- 松田修著作集 〈第6巻〉