感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
133
表紙と裏表紙がなければ物語が完結しない絵本。壁のあっちとこっち、いつもいるこっち、行ったことのないあっち、現状に満足したままでいいのか、別の世界に挑戦した方がいいのかというメッセージなのかと思ったが、読了後に不思議な感じがした。もう一度隅々まで読んでみると本当の面白さに気づいた。大きな生き物の視線がみんな下を向いているということは気づいていたけど、大きな鬼でも、少し頼りなさそうな兵士でもなく、地べたをうろちょろする小さな生き物が、この絵本の主人公だったということを。壁ばかり見ていては気づかないことがある。2025/10/12
anne@灯れ松明の火
32
遠い方の新着棚で。絵本の真ん中に大きな壁。「壁のあっちには危険なものがいっぱい。壁のこっちは安全だ」というけれど、本当かな? 前ばかり見てないで、後ろも見ないと~。大判で、ハラハラする展開なので、読み聞かせにも使えそう。ジョン・エイジ―さん、初読みかと思ったら、「ぼくのサイ」を読んでいた。「うちゅうじんはいない!? 」を友達が勧めてくれたんだった! 読んでみなくちゃ。 2020/08/23
たーちゃん
25
息子は大男の場面で「危ないよー」とヒヤヒヤしていましたが大丈夫で安心していました。2022/05/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
23
絵本の真ん中に高い壁があり、あっち(右)とこっち(左)に分かれている。 こっちに騎士がいて、あっちには猛獣や鬼がいるから危険、だからこっちは安全といっている。けれど、こっち側にだんだん水が迫ってきて…。本当に危険なのはどっちかな?自分の目で確かめないと分からないですね。2020/08/05
みさどん
20
ページ真ん中にある分厚い壁。両隣の違いを噛み締める兵士。左に居て、右は怖いと。ところが左には水が押し寄せて、右の方から助けの手が・・。自分の所しか知らないと、未知のものには手を出さないし、井の中の蛙的な見方しかできない。世界に出ていく人が何でも獲得できるってか?!自分は、あるものに満足するような清貧的な考え方も肯定したい今なのだ。2024/12/12
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- 和書
- 行政苦情救済論




