内容説明
堅物で彼氏のいない二十九歳の匂坂展子は、いつもと変わらない新年を迎えようとしていたが、六年前に姿を消した知人リコの元カレと偶然再会した日から、日常が加速度的に変わり始める。次々と現れる来訪者はリコの思い出を介してつながっていき―。前編となる物語『タイム屋文庫』で起きた奇跡は展子にも訪れるのか。年の瀬の札幌を舞台にしたロマンチックストーリー。
著者等紹介
朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年、北海道生まれ。2003年に「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年に「肝、焼ける」で小説現代新人賞を受賞。05年に『肝、焼ける』で単行本デビュー。09年に『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽子
27
札幌が舞台の本作。「平場の月」から、同著者は二冊目。パラパラ見ると良く知る場所の引用部分があり期待しながら本を開いたが、自分にとってはかなり退屈な読書になった(読了に時間がかかった)。突然姿を消した女友達の行方を追いながら、関わりあう人物たち。イメージとしては「アンタ、あの娘の何なのさ?」的な。(私の頭には「港のヨーコ‥」が流れてました。)主人公のテンコ(展子)の心情表現は極めて個性的で巧いなと思う部分があったものの、反面ストーリー自体は大きな起伏がなく、自分的にはラストも不完全燃焼な感じだった。うーん。2021/05/26
信兵衛
26
「タイム屋文庫」とどう絡むのかが興味どころでしたが、おお、そうか、という感じ。2020/01/25
coco夏ko10角
17
『タイム屋文庫』続編、と帯に。色々あって展子は六年前にいなくなった知人・リコを探すことに。タイム屋文庫やあの人のその後も。2021/08/07
gontoshi
2
ひとつの出逢いから人生が変わって行く、なかなかいい物語ですね。2023/04/06
ぽー
2
「平場の月」でこちらの作家の方を知り、「タイム屋文庫」「ぼくは朝日」と読み進め、4冊目となりましたが、最ものめり込めず読了にかなり時間がかかってしまいました。嫌いな世界観ではないし、文章も上手な作家の方とは思いますが、何を楽しみに読んでいいかわからないまま終わった小説でした。2020/02/23
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