感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
16
小谷野選手はパニック障害。プロ入り後すぐに発症し、半引きこもり状態に。試合中は何度もトイレで吐く。何万人という観客に見つめられ、吐く。吐きたくないから何も食べない。すると胃液を吐いてしまう。過呼吸、めまいでぶっ倒れ、それでも打席に立ち続ける姿を、勇姿と言わずに何と言おう。脳腫瘍をもつ少年渓くんとの約束で予告通りホームランを打ち、後日、渓くんは一時快方に向かう。紛れもなくオンリーワンのヒーローだ。16年もの間現役で戦えたのは、病気と戦う渓くんを見続けて励まされていたからだ、と彼は振り返っている。2020/09/25
gtn
15
病を抱えながら、16年間も現役を続けることができた著者。大学野球部のモットー「心で勝て、次に技で勝て」を胸に、日々負けない自分であったこと、野球の師や球団の恩義を忘れなかったこと、悪性脳腫瘍の子との交流を通じ、常に「共戦」の思いがあったこと。これらが、その奇跡を生み出した要因だろう。障害と向き合い、乗り越えた著者が、指導者の立場に。今まで自分が周りから受けてきた恩を、後輩に返していくに違いない。2019/12/07
ta_chanko
5
見た目からイケイケ系の選手かと思っていましたが、影でこんな苦労をしていたとは。パニック障害に挫けず、それを受け入れて16年間も現役生活を続けたことは本当に凄いとしか言いようがありません。周囲の理解とサポートを得られたことも大きかったのでしょう。どんな試練にぶつかっても、それを受け入れ、前に進んでいくことが大切だと改めて感じました。2019/10/28
DSS
3
★★☆☆☆ パニック障害のなか必死に生きる。健常者も必死に生きてみてはどうだろうか。 パニック障害を「個性」と受け止めて野球をする。 野球選手の本はたいてい最後に成績が載っている。この本にはそれがない。 そういう思いの本なのでしょう。 本としてのレベルは高くないけど,彼の人柄がちゃんと伝わってくる本町です。2020/01/10
けこまる
3
先輩から借り読。正直、野球には全く興味ないし、小谷野選手も知らなかったです。先輩が絶賛していたということだけで読んでみましたが、素人が見ても重圧だらけの世界で、パニック障害と闘いながら、よく16年も選手として現役続投することができたなと感嘆しました。その陰には、病気と闘う友人の姿があったそうで、互いに自分の病気と向き合いながら、目の前のことから目をそらさず、目標に向かって前に進む姿は、とても勇気をもらいました。2019/07/11
-
- 電子書籍
- 瓜を破る【単話版】 52 ラバココミッ…