出版社内容情報
われわれは「震災後」ではなく「災間」を生きている!各メディアで引っ張りだこの磯田道史氏と、万葉集研究の大家にして文化勲章受章の中西進氏。
地震、噴火、津波、人災、その極みである戦争。過去の歴史を振り返りながら、万葉集に遺されたメッセージから、先人たちの知恵から、現代日本人とその目指す場所を縦横無尽に語りつくす!
磯田道史[イソダミチフミ]
著・文・その他
中西進[ナカニシススム]
著・文・その他
内容説明
私たちが現代に活かす先人の知恵。古に学ぶ日本人の精神。
目次
第1章 天災と人災の中で
第2章 愛と死に生きる万葉びと
第3章 人生観の歴史
第4章 経済に学ぶ日本人の生き方
第5章 人間たらしめるもの―「知性」と「理性」と「悟性」
第6章 万葉集は乱世によみがえる
著者等紹介
中西進[ナカニシススム]
国文学者、国際日本文化研究センター名誉教授。1929年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了、文学博士。筑波大学教授、大阪女子大学長、京都市立芸術大学長、帝塚山学院理事長・学院長、池坊短期大学長、日本学術会議会員などを歴任。宮中歌会始召人。日本学士院賞(1970年)、瑞宝重光章(2005年)、文化勲章(2013年)。日本比較文学会長、東アジア比較文化国際会議創始会長、日本ペンクラブ副会長ほかを務め、現在、全国大学国語国文学会長など。海外でもプリンストン大学客員教授、インド・ナーランダ大学復興に賢人会議・ボードの各メンバーとして貢献した(2007~17年)。著書『万葉集の比較文学的研究』(読売文学賞)、『万葉と海彼』(和辻哲郎文化賞)、『源氏物語と白楽天』(大佛次郎賞)、『万葉みらい塾』(菊池寛賞)など多数
磯田道史[イソダミチフミ]
歴史学者、国際日本文化研究センター准教授。1970年、岡山市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学人文学部准教授、静岡文化芸術大学文化政策学部教授などを経て、2016年4月より現職。全国各地の震災や津波の史料を、二〇年以上にわたって収集・研究してきた。著書『武士の家計簿』(新潮ドキュメント賞)、『殿様の通信簿』『江戸の備忘録』『天災から日本史を読みなおす』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『素顔の西郷隆盛』など多数。『無私の日本人』所収の「穀田屋十三郎」が、2016年に「殿、利息でござる!」として映画化された。2018年に伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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