主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267020957
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家族って、誤解と勘違いの繰り返しだから…定年夫、老母、パラサイト息子、シングルマザーの娘…平凡な家族に起こるあまりにリアルな波乱の日々は、深刻なのになぜか笑える、心に染みるものがたり。

著者等紹介

久田恵[ヒサダメグミ]
1947年北海道生まれ。90年『フィリッピーナを愛した男たち』で、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。執筆活動を続けながら、シングルマザーとして子育てをし、約20年にわたって両親を介護。ファンタスティックに生きる!をテーマに「花げし舎」を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

158
図書館本。旦那が定年になり自身も還暦近くになり老後の理想像と現実に悩む主人公悦子さん。結局は心の持ちようと覚悟。サクッと読み終わりました。2018/03/11

モルク

109
定年間近の夫、パラサイト息子、その上身重の娘も離婚したいと帰ってきて悩みの絶えない主婦悦子。80歳こえて独り暮らしの悦子の母妙にはいつの間にか年下の恋人が…という設定。最初はゆったり落ち着いた妙以外は、あるある夫とひとりよがりの妻、調子のいい娘っていう感じであまり好きになれなかったけど、妙の恋人の存在や言動で中和されていく。いくつになっても子供は心配の存在であり自分一人がやきもきしてしまう気持ちには共感する。いつまでも何かと頼りにされ自然と人が集まってくる妙のように魅力的な存在に晩年はなりたいものだ。2018/11/14

ででんでん

90
今の私の数歩、いや半歩先の姿のような悦子さん。親近感を覚えながら読了。「なにごとにも、【その課題は、誰のものか?】と問い、他者の人生に安易に踏み込むことをよしとしない」秀二。そうだ、アドラー博士だって、そういうふうに言っている。小さな子どもでもないのに、家族たちの課題を先回りして心配するのはやめよう‼そして、「相手にわあわあ言い募るのって、不安な自分を守るため」…こちらもその通り。「人生は、どうせ放っておいても、自分の想定外な方向へとずんずん展開」していくんだから、私も【たじろがない】ことに専念しよう?2018/08/11

taiko

80
主婦悦子さん、その母妙さん、2人の母の話。 それぞれの家庭には、それぞれの事情があり、母は主にその子供たちに振り回されています。 なんかわかるわ~と思いながら読みました。 先だって「卒母のススメ」を読んだばかりですが、2人の母は上手に卒母はできてないご様子。 でも、最後にはみんな自分の道を選んで進んでいきます。 母として?主婦として?大事なことは、たじろがないこと、 そのようです。 私はまだまだたじろいでるな~ 2018/10/12

ままこ

74
生真面な悦子としなやかな考え方を持つ80歳の母親妙さんの視点から予期せぬ日々の心情が語られる。家族のあり方、人の考え方は十人十色。私はままならぬ事が起こったら悦子のようにオロオロたじろぐだろうなぁ。「その課題は、誰のものか?」秀二さんの言葉には実感がこもっていて感じ入る事が多かった。魅力的な妙さんと秀二さんは素敵な老いらくの関係で理想的。勘違いにすれ違いゴタゴタした家族関係だったけど不器用ながらお互いが思いやって雨降って地固まる爽快な読後感。色々と身につまされる作品だったけど面白かった。2017/11/20

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