出版社内容情報
中国人初、芥川賞作家が描く、初の本格的恋愛小説。現代に生きる女性を主人公に、恋愛の悩みや幸せのあり方を、等身大に描く!“失恋した傷は恋愛で癒すしかない”という周囲の気遣いで、大学時代の同級生と別れだ私゙は、次の恋人と知り合うが、仕事優先の彼の振る舞いに、別れを決意した。
同じように悩みを抱えるOLの桂子に゙身内のような愛情を感じる゙私゙は、自身の少ない恋愛経験を語る。
証券会社でお互い投資家として出会ったという“カレチ”と桂子。親子ほど年の離れた男女の恋の駆け引きが始まるーー。
楊逸[ヤンイー]
著・文・その他
内容説明
現代に生きる女性を主人公に、恋愛の悩みや幸せのあり方を、等身大に描く!芥川賞作家による初の本格的恋愛小説!!
著者等紹介
楊逸[ヤンイー]
1964年、中国ハルビン市生まれ。2008年、「時が滲む朝」で第139回芥川賞受賞。中国籍の作家として、また日本語以外の言語を母語とする作家として、史上初めての受賞となった。現在、日本大学芸術学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
21
夫は出張が多く1人でいることの多い「私」の友人・桂子は大変な美人。その桂子が恋をした相手は父親ほどの年の離れた人で、彼氏のようであり父親のようでもあることから「カレチ」と呼んでいる。桂子は度々カレチについて語るがそのカレチからは常に肉体関係を拒まれている。そんな2人はギリシャ旅行に出かけ、桂子にはフィルという新たな男性の影が。桂子の恋の行方も気になるが、実は彼女に影響され、耐えるばかりの「私」の夫婦関係にも影響を与えていた面白さがある。最後のカレチの告白もジワジワくる。これだから大人の恋愛はおもしろい。2017/08/11
シェルター
11
桂子のカレチ(彼だけど、父親位に歳の離れた男性)のお話を聞く『私』のお話?(^_^;) 始めに『私』の恋愛も登場し、自信満々な青年実業家のいいなりのお付き合いを、スパッと断ち切るとこまでは、「面白くなって行く感じ〜⁈」と期待してしまったが、淡々と終わってしまいました。ちょっと、私好みではなかったです。。2017/07/13
りょう
5
オットが海外出張ばかりで一人でカフェのバイトをしてる女性は友人になったケイコさんのちょっと変わった恋に興味津々。という話なのだけど、超非恋愛体質なあたしには、ケイコさんの恋にさほど興味がわかず最後まで入り込めませんでした。2023/01/07
桐一葉
1
え、そんな終わり方?どうしてもそれを恋愛やとは思えない、、自分がそこまで成熟した精神ではないからかな。終始、それは思い込みやろ!でした、、けど、なぜか楊逸さん読み切れる。分からんなりにおもしろさは感じるもんなんかな。能力に長けた人が読めばたのしめる小説なんかな!2018/12/05
じゅんじゅん
1
大人の恋愛小説。2017/08/27