出版社内容情報
日本最高峰の美術品に隠された「くずし字」が、これ1冊で判読可能に!
中高年に大人気の「古文書検定」の副読本!
東京富士美術館の作品協力により、、古代から近世までの様々な美術品に添えられているくずし字を味わう。
○「木版刷りの中の文字を読む」
○「天皇の宸翰の世界にふれる」
○「歌集と物語の内容をあじわう」
○「書状のくずし字をよみとく」
小林正博[コバヤシマサヒロ]
1951年生まれ。一般社団法人古文書解読検定協会代表理事、東洋哲学研究所主任研究員、日本古文書学会会員、東京富士美術館評議員などを務める。著書に「実力判定 古文書解読力」など
内容説明
本邦初の「古文書解読検定」に役立つ一冊!喜多川歌麿の浮世絵や利休、芭蕉、藤原定家、伊達政宗等の直筆が満載。超貴重な一級品を楽しみながら、くずし字の謎に迫る!
目次
1 木版刷りの中の文字を読む(「教訓 親の目鑑」正直者―喜多川歌麿;「教訓 親の目鑑」憎振―喜多川歌麿 ほか)
2 天皇の「宸翰」の世界にふれる(「拾遺和歌集」―伏見天皇;「新古今和歌集」―後土御門天皇 ほか)
3 歌集と物語の内容をあじわう(『相模集』;『相模集』奥書―藤原定家 ほか)
4 書状のくずし字を読み解く(後院庁下文写;毛利輝元書状 ほか)
著者等紹介
小林正博[コバヤシマサヒロ]
古文書解読検定協会代表理事、東京富士美術館評議員、日本古文書学会会員、立正大学大学院修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
56
本当にその通り。古文書は読めれば楽しい!ド素人的には初心者向けではないと思うけれど、古文書解読検定協会代表理事を務める小林正博氏が編者ということで購入。熟読。「木版刷り」「天皇の宸翰」「歌集・物語」「書状」と4テーマに分かれて多数古文書が掲載されている。もちろんその古文書内でピックアップした注目の文字や解説なども付いていて、初心者でも十分雰囲気を掴みやすくなっている。安心して読み物として楽しめる一冊。最初のテーマ「木版刷り」に書かれた喜多川歌麿や歌川国芳など有名浮世絵師の絵とあわせて読める文字が楽しい!2023/08/05
えみ
50
再読2周目。ちょうど一年前に読了した古文書本。昨年より実力UPした(と信じて)最初よりは理解が深まっている(はず)と、現在の自分の力試しとして再チャレンジ。うんうん、そうだよね、そう簡単に読めるようになるもんじゃない。一年は長いようで短いのさ!ということで、多少以前よりは読める字数が増えたものの、たいして変わらず。牛歩より遅いけど、一歩一歩が大事。まだまだのびしろがあるって信じて学習していくと決意を新たにした。一方で例として記載されていた「うそ姫物語」は、学習としてだけではなく、純粋に物語として読みたい。2024/08/02
零水亭
40
正直に言わせて頂くと、「これ一冊でスラスラ読めるようになる」のは無理で、明らかに中級者以上が対象です。「くずし字」について解説は丁寧なものの、索引も付けるべきです。また、くずし字についての参考文献が全くない。「入門」と冠するのは如何なものでしょう。この本、ブックオフで200円以下で買いましたが、ほぼ新品で、前の所有者の方が途中で挫折した可能性があります。⇔ この本を活かす道 ①笠間書院の『字典かな』というくずし字一覧も購入して一緒に読む。②ひらがなのくずし字の解説が充実している「II」から読み始める。2022/01/05
あや
3
古文書解読検定に沿った本。説明が簡易だったり内容のレベルアップ幅が大きかったりして後半の方はついていけなくなったが、浮世絵から書状まで幅広く取り扱い、どのような文書があってどういうスタンスで読み解けばいいのかはわかりやすかった。そのうちもう少し地力をつけたら再挑戦したい。2024/06/12
こまさん
2
古文書の写真がたくさんのっていて勉強になる。とくにひらがな。ただもっと丁寧なくずし字解説が欲しい、中級者以上向けだとおもう。2017/07/28