出版社内容情報
2017年2月3日公開!米国で300万部突破のベストセラー、映画原作本が、翻訳を一新し上下巻で文庫化決定!
凄惨な死をとげた祖父の遺言と、遺品から見つかった不思議な写真の数々。
祖父との約束を果たすべく高校生のジェイコブは、ウェールズの小さな島を訪れる。そこで見つけた廃墟の孤児院の中でジェイコブが出会ったのは――!?
ランサム・リグズ[ランサムリグズ]
金原瑞人[カネハラミズヒト]
大谷真弓[オオタニマユミ]
内容説明
フロリダに住む孤独な少年ジェイコブ。彼の唯一の理解者が、古い写真とともに「おとぎ話」を聞かせてくれた祖父だった。ある日、祖父が「何か」に襲われ、凄惨な死を遂げる。ジェイコブは彼の最期の言葉に従い、ウェールズの島を訪れる。そこには「おとぎ話」通りに“同じ時間”を生きる奇妙なこどもたちと不思議な女性ミス・ペレグリンがいた。
著者等紹介
リグズ,ランサム[リグズ,ランサム] [Riggs,Ransom]
アメリカ合衆国メリーランド州生まれ。ケニョン大学で英文学を学び、南カリフォルニア大学シネマテレビジョンスクール出身。デビュー作「Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children」
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家、法政大学社会学部教授
大谷真弓[オオタニマユミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
74
上巻読了。素晴らしい本に出会えたこと、そしてこんな面白い本をなぜ今まで気付かずにいたんだ!と映画化のおかげで露出が増えて書店で出会えることができて本当に良かったです。既にティム・バートンの予告編を観てしまったあとだったので、ティム・バートン節の世界観で読みがちですが、あえてそこは忘れて、地味に自分の想像の中で読みたくなるほど上巻だけでも素敵なお話です。更にお話が盛り上がるんだろうとワクワクしながら、下巻へ進みます!2017/01/03
ちょろこ
62
孤独な少年の奇妙な世界への冒険物語、の一冊。幼少時、少年ジェイコブに寄り添いおとぎ話を聞かせてくれた祖父。その大好きな祖父の突然の最期。遺された言葉と古い写真を胸にジェイコブの冒険物語が始まった。想像以上に面白いストーリー。挿絵と写真がさらにワクワク感をかきたて、ずっと逢いたかった人に逢えた瞬間のジェイコブの気持ちを考えるとグッとくる。まさに奇妙な世界、大好きな奇妙な世界!楽しみながら下巻へ。2017/12/19
ダミアン4号
48
映画化された物語。ダークな雰囲気が気になって原作本を手に取りました。翻訳を金原瑞人さんがなさってるのも本書を選んだ理由の一つ(笑)祖父の“おとぎ話”を聞いて育ったちょっと孤独な少年ジェイコブ…祖父が写真見せながら語っていた不思議な世界に興味津々…孫には優しいのだが周囲とはあまり良い関係を築けずにいる祖父…その祖父がある日『何か』常識を越えた者に襲われ命を落としてしまう。一連の事件を目撃したジェイコブ。祖父の遺した言葉の意味を知る為、祖父が幼少年期を過ごした孤児院を訪ねるが…そこは朽ち果てた廃墟になっていた2017/04/01
ぽろん
45
映画のCMが面白そうだったので、原作を。 上巻は、主人公がこどもたちに出会う処まで。少年ジェイコブにも何かの能力が隠れているのだろうか?下巻へ進みます。2017/05/17
コジ
34
不慮の死に見舞われた祖父の残した言葉の謎を解く為、ジェイコブは祖父が第二次世界大戦中に疎開したイギリスの小さな島を訪れる・・・と書くと、まるで夏休みの読書感想文課題図書のような感じだが、実はビッグフィッシュ的で、アリスイン・ワンダーランド的で、ちょっぴりシザーハンズ的。なるほど、ティム・バートン監督がメガホンを取るのも頷ける、ちょっと変わったファンタジー。読み始めはチョット軽めのホラーなのかと思えたりしたが、アレヨアレヨというまに不思議な世界へ。下巻はこの世界での未知なる冒険と経験が待っているに違いない。2017/05/24