自然が答えを持っている

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784267020582
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

2億人の命を救った男を育んだものは、小さな自然あふれる故郷と愛する芸術だった―。「ノーベル生理学・医学賞」受賞記念!世界的科学者が自身の原点を綴った感動のエッセー集!ストックホルムでの受賞講演を単行本初収録!!

目次

ノーベル賞受賞講演 自然が答えを持っている
第1章 絵のある病院(版画;芸術文化の拠点として ほか)
第2章 ふるさとは構想を練る場(痛恨の一瞬;薩摩への旅 ほか)
第3章 真の科学立国のために(歴史に思う;車中にて ほか)
第4章 夢を持って、生きる力に(美術は私の自由時間;人生を豊かにする情操教育 ほか)

著者等紹介

大村智[オオムラサトシ]
薬学博士・理学博士・北里大学栄養教授。1935年山梨県韮崎市生まれ。学校法人女子美術大学名誉理事長、韮崎大村美術館館長。微生物の生産する天然有機化合物の研究を専門とし、北里研究所・北里大学での50年以上の研究生活を通して約500種類の新規化合物を発見。うち26種類が医薬、動物薬、研究用試薬として実用化され、感染症などの予防や撲滅に貢献、2015年、多くの寄生虫感染症の特効薬となるイベルメクチンを共同で開発した米国メルク社のウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル生理学・医学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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ふぇるけん

12
ノーベル賞週間ということで、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士のエッセイを手に取りました。科学のことよりも美術をはじめ芸術面でのエピソードが多かったです。故郷や自然や芸術を愛する心が素晴らしいです。また、科学の実験でも絵画でも、日々の鍛練による技術の研鑽があって初めて自分のアイディアや考え方がかたちになるのだ、という言葉が印象に残った。2016/10/12

paluko

7
ヒトのオンコセルカ症、イヌのフィラリア症に著効するイベルメクチンの生みの親であり2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村先生の本。新聞や雑誌に掲載したエッセイをまとめたもので、特に美術にウェートがおかれ自身のコレクション遍歴、絵のある病院KMCの誕生に至る経緯、作家との交流、などが書かれています。「毎日、治療した後は『今日はあのコーナー、明日はそのコーナー』と、院内の絵を観て歩いた。三ヵ月があっという間だった」(126頁)こんな感想をもって退院していける病院は、夢のようですね。2021/10/23

かず

7
昨年、ノーベル生物学・医学賞を受賞された薬学・理学博士の大村智さんのエッセーです。冒頭に受賞講演である「自然が答えを持っている」、それに全4章29節が続きます。私は「自然と科学を軸にした哲学的なお話」かと思って購入したのですが、表題文以外は美術がテーマです。最初は乗り切れずに読み進めたのですが、段々と面白く感じるようになりました。私は「自然」を「自然環境」ではなく仏教的な「自然(じねん・自然法爾)」と受け取りました。それぞれの存在が固有に持っている本性に従うことこそが答えなのだ、と受け取りました。2016/08/31

KTakahashi

2
巻頭のノーベル賞受賞講演が大村さんのこれまでの実績を表しています。さらに,もう一つの,美術への深い思いを知ることができました。2017/11/11

maru

2
著者の本を何冊か読んだが、必ずと言っていいほど故郷の話が出る。美術館や温泉施設などを作り故郷を大切にしている姿には敬服する。その美術館に行く機会があり訪れてみたが、自然豊かで景色が素晴らしい場所だった。そのような環境で育った幼少の頃から様々なことに興味を持ち、実行するその行動力を私も学びたいと思う。2016/09/01

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