内容説明
著者が1980年代半ばに中国の外国語出版社で働いていた時に知り合った同世代の女性。彼女は延安時代からの共産党幹部の娘だった。同時代に生まれ、日本と中国という「お隣さん」でありながら、まったく異なる教育を受けた2人。共産党幹部の娘の人生とはどういったものだったのか。取材を進め、彼女の人生という新たな視点から見えてくる中国60年の歴史に迫る!!潮アジア・太平洋ノンフィクション賞第2回受賞作!!
目次
第1章 宋瑾との出会い(八宝山革命公墓;外国人専門家制度;転換の時代;ドリアンの実る国で;現代の「三つの山」;嵐嵐の青春)
第2章 共産党政権と文化大革命(北京育英小学校;劉志剛;騒劇;宋家の文革;内蒙古の砂漠)
第3章 「故郷」への旅(中国共産党政権を遡る;延安;宋瑾の誕生と延安脱出;革命旧蹟めぐり;毛沢東は高層アパートを見上げる)
著者等紹介
田口佐紀子[タグチサキコ]
1943年、神奈川県生まれ。早稲田大学英文学科卒業。1984年、85年に北京の外国語出版社に勤務。以後、中国語で書かれたノンフィクション、英語で書かれた中国に関するノンフィクションの日本語訳に従事。2014年、第2回「潮アジア・大平洋ノンフィクション賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
加藤 勤
1
1980年代半ばに、北京の外国語出版社働いた経験のある著者が、当時の同僚だった同世代の中国人の女性の人生を記したノンフィクション。彼女の人生は、第二次大戦終結から現在に至るまでの激動の中国、そのものであった。 http://ameblo.jp/bookstama/entry-11951703778.html2014/11/13
naginuko
0
縁あって友人となった中国人女性のルーツを辿る旅へでる。もっと軽い中国旅行話かと思ったが、彼女の人生は中国建国の歴史とほぼ同じだった。文革は避けて通れない。文革のくだりは他の本でもうお腹いっぱいであったのだが、それ以外のところでは現代の中国の田舎の人と党幹部の娘として誇り高い友人とのピントのずれた会話が面白かった。この都会人と田舎者のお互いの言い分が、現在の中国の象徴のような気がした。2015/08/23
じみ中高年
0
共産党の幹部の両親をもつゆえ、年老いた今も誇り高い中国人の友人と一緒に、彼女の足跡をたどる旅をする筆者。文章が非常にうまく、文革関連の本をさらに読みたくなった。2018/10/30
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