内容説明
新たなガンディー像!半世紀にわたって思索しつづけてきた宗教学の泰斗の到達点とは―。ガンディー評伝の決定版。
目次
プロローグ ガンディーが乗り越えようとしたもの
1章 ガンディーと家族
2章 「断食という武器」を見出すまで
3章 非暴力闘争の深化
4章 ガンディーと「ガンディー主義」の間
5章 ガンディーと「母なるもの」
エピローグ ガンディーをいかに受け継ぐべきか?
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年サンフランシスコ生まれ。岩手県出身。東北大学文学部印度哲学科卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。駒沢大学、東北大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、所長などを歴任。同センター名誉教授。思想家、宗教学者。2002年『愛欲の精神史』で和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
ガンディーが生きた時代、マルクス主義が大きな力をもっていた。レーニンのロシアのみならずアジアに影響を与えており、「ホー・チ・ミンも、インドネシアのスカルノも、マルクス主義の強い影響下に」あった。しかし「ガンディーのみはマルクス主義と明確に距離を置いていました…ガンディーはほかのアジアのカリスマたちとは異なり、自分をけっして神のごとき存在にはしようとはしなかった…権力の源泉から自分を引き離すための工夫をつねに行って」いた。「その点こそ、ガンディーと毛沢東などのアジアのカリスマたちとの、最大の相違点であった」2022/08/12
速水こもみち
0
「わかりにくい偉人」ガンディーについて、評伝のひとつとして、かなりわかりやすく書かれた本だと思いました。2014/02/16
Shigesan
0
表紙の写真-オックスフォードブックワーム図書館(Oxford Bookworms Library)の写真を左右反転させている。 なぜなのだろうか?2019/04/24