内容説明
恋を歌い、愛に生きる。短編の名手が紡ぎ出す、あなたを“温故知新の旅”へ誘う日本古典文学エッセイ。
目次
第1話 才女たちが行く
第2話 待てど暮らせど
第3話 春から夏へ
第4話 寂しい秋がいっぱい
第5話 冬はももひき
第6話 悩める男たち
第7話 哲学を歌う
第8話 こころの旅路
第9話 せつない恋
第10話 定型と天地有情
第11話 われ思うゆえに
第12話 ユニークな遊び
著者等紹介
阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年『来訪者』で日本推理作家協会賞、同年短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。日常生活の裏側を垣間見る独特のブラックユーモア、そしてギリシャ神話やシェイクスピア劇などを平易に読み解いた作品に定評がある。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞受賞、2003年紫綬褒章を受章、09年に旭日中綬章を受勲する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
65
小倉百人一首の研究本ならともかく解説本の類は第一首から順番に並べて書いてもらいたい。並べないならせめて索引が欲しい。2015/11/26
くるぶしふくらはぎ
16
2024年の大河ドラマに触発されて、読み始め、ちびちび、ちびちび読み続け、やっと読了です。なるほどねえ、と、百首の一つ一つを著者なりの解釈とユーモアで味合わせてもらいました。2025/02/08
ソーダポップ
15
日本古典文学小倉百人一首を、短編の名手阿刀田高さんが、ユーモアにしかも現代文に例えわかりやすく解説された一冊。でも、百人一首に出てくる和歌は、奥が深くて真意が未だに掴みにくいところ多し。しかし、いにしえの歌人達の知性に触れ、本当に和歌の真意が理解できた時、美しい日本語も理解出来ると思いました。2020/08/28
月夜
14
百人一首解説の本は 何冊か読んだが今の私には この本はちょうどよかった。大正15年生まれの母を持つ私は 幼いころから 百人一首を覚えさせられた。高校生の時行ったかるた大会では私の一人勝ち。それは 楽しいものではなく場をしらけさせた。以来 かるたを触ることはない。この時代には無駄な教養なのか。知っていても無駄な芸術もいろいろある。しかしそれを知らなかったら・・「学びての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり(月夜)」 「あ!この歌の原点はあれね!」 と言ってくれる友達が欲しい。2014/07/14
あつこんぐ
13
長女(小四)が学校で習ってきて「あー、百人一首やりたい」とはまっていたので図書館で借りてきました。古典の先生もこれくらいわかり易く教えてくれたら、みんな授業が好きになると思うけどな。2014/02/09
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