内容説明
「三国志」初心者から練達の士まで必見!物語に関連する厳選した50の文言から、まったく新しい視点で“中国古典文学の名著”を解き明かす。
目次
序章 「三国志」について
第1章 「人」を読む
第2章 「戦」を読む
第3章 「社会」を読む
著者等紹介
井波律子[イナミリツコ]
中国文学者。1944年富山県生まれ。京都大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。金沢大学教授を経て、国際日本文化研究センター教授。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で第10回桑原武夫学芸賞受賞。2009年3月同センター教授を退任、現在名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遊未
5
「人」「戦」「社会」と分け、さらに「宦官」「兵糧」「玉璽」等五十の項目に分かれていて、サラッと楽しめます。あちらに属する方がこちらにも再登場ということもありますが。結構細かく『「正史」にはないが、「演義」では…』という解説がありがたいです。劉禅については好意的かもというか、あれはあれで…ということでしょう。2019/03/13
GEO(ジオ)
5
三国志を巡る世界を、いくつかの単語をキーワードにして語っている。あまり、難しい話はなく、比較的読みやすい本かもしれない。2011/11/07
もち
3
気軽に読むのによかった。2017/04/24
みーこ@ただのねこ(春毛)
2
三国志にまつわるキーワードから、そのキーワードに関する人物やエピソードがあげられている本。今、読んでいる最中だったので、そのせいかより面白く感じた。正史と演義の比較までされているのに、これだけ分かりやすいことに驚き。2013/05/21
tarumi
0
三国志で「裏切り者」と言えば!?という感じで約50のテーマ毎に3Pくらいで語る本。 宦官、一喝、敬意、クーデター、参謀、弔問あたりが特に面白かった。 陸抗と羊祜の友情物語好き・・・! 三国志演義は蜀びいきだからこういう書き方なんだろうね、って何回も出てくるんだけど、作者が一番蜀びいきなんじゃないかな?w2018/05/11