出版社内容情報
北斗七星旗。孔明、神をよそおう
仲達が追撃にかかると、孔明は渭水の魏軍本陣を襲い、仲達を総退却させた。だが孔明は血を吐いて倒れ、漢中に引き揚げた。
魏では再び曹真が出陣。回復した孔明は本陣を奪い、矢傷を負って重態となった曹真に侮辱的な手紙を送り、彼を憤死に追い込んだ。
仲達は孔明との決戦に敗れると、魏軍に投降してきた兵糧部隊責任者苟安に命じ、孔明謀反の噂を都に流す。蜀軍は長安まであと一歩のところで、無念の撤退をする。
成都に戻り、誤解を解いた孔明は、キ山に進出。北斗七星旗を持った異様ないでたちの兵で、仲達を翻弄する。
呉が魏と手を組んだという一通の手紙により、孔明は総退却を決断。仲達は張郃に追撃を命じた。
目次:
蜀魏関ヶ原/決戦/進攻問答/魏進軍/長雨/賭/偽秦良軍/曹真憤死/八陣図/逆恨み/勝利を捨てる/竃/噂を裁く/北斗七星旗/麦野の戦い/約束/一通の手紙
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白帝託孤の教え 武田一顯(TBSラジオ国会担当記者)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くぅ
30
お酒と女でぶくぶく肥えた蜀帝。これ、玄徳の子でしょ。こんなんなる?親の苦労をみてるから孔明じゃないけど頭が痛くなるわ。噂に踊らされ呼び戻しちゃうし。人は無限に生きられないのにね。2020/07/18
もも
11
孔明と仲達以外はこれといった人物がいないので、私の気持ちは盛り上がらない。お話的にもピークは過ぎているのでしょうがないかな。2011/06/13
今日は決算前
3
◎ 横山光輝による漫画三国志。この巻では、蜀、諸葛亮孔明による北伐が描かれている。特に、孔明対司馬懿仲達の物語である。曹真では全く歯が立たない。司馬懿に対しても孔明が一枚上手である。それでも、北伐は上手く進まない。蜀の皇帝劉禅の無能、劉禅を囲む者達の誹謗もある。有能な武将達も次々と去って行く。武将が足らない。益々苦しい孔明。この先の行く末やいかに。【図書館本】2022/03/05
みのにゃー
2
わわわラスト3冊!孔明と司馬懿の戦いは一進一退。この時代の同盟の嘘くささ。2016/01/03
てらさか
1
孔明が大活躍、弓を10万本用意するエピソードはこの巻。2023/09/13