感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アニー
3
メインは主題の3作連続短編。明末の李自成率いる民衆の反乱組織である闖軍に、架空とも言われる李信と紅娘子が加わって物語が展開します。歴史の大筋というよりも、彼らの身辺で起こる出来事をもとにその考え方や意志、そしてやはり底にある悲哀が描かれています。ただし今回は紅娘子の奔放さ、明るさもあってかそこまで暗い読後感ではありません。偶像的でなく普通に女性らしい彼女が好きです笑。 続く日本の武家ものでは小太郎と親父に泣いて別小太郎にブーイング。最後の「蛇姫御殿」は絵も物語も秀逸でした。馬鹿めが…!by叔父さん。2016/08/02
千木良【comics only】
1
俺に言わせりゃ 伯夷叔斉は馬鹿だ あいつらは米が 皇帝のものだとでも 思い込んでるから 餓死しなきゃ ならなかったのさ(黄土の旗幟のもと〈弐〉) ∥ 「黄土の旗幟のもと〈壱〉〈弐〉〈参〉」「死出の山越え」「人喰い」「蛇姫御殿」「同時代の人々」、書き下ろし「紅娘子と李信」を収録。解説は早稲田大学教授の岡崎由美さん。2016/06/04
ウタマキ・コウ
1
「死出の山越え」が単行本初収録作でよっしゃ。2005/12/09