内容説明
1793年、バスティーユは陥落し、国王ルイ16世は残忍なる「ギロンチン」によって処刑された。共和国政府による恐怖政治に反発し、国王復活をもくろむ王党派。両陣営の激しい憎悪の惨劇が全国を覆う。暴虐に対する人間愛の勝利。
著者等紹介
辻昶[ツジトオル]
1916年東京生まれ。2000年5月死去。東京大学仏文科卒。東京教育大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wiki
12
今のところ登場人物が多かったり、出てくる人物の歴史的な背景を理解していなかったりとするもので、なかなかわからない。オビにある「暴虐に対する人間性の勝利」を謳ったものかは、まず暴虐とは何か、暴虐の構造は何かを理解せずには出来ないという観点から綿密に状況を書いている段階なのだろうか。新書を読んで理解出来ないなら著者が馬鹿であるが、古典を読んで理解出来ないなら読者が馬鹿なのだ。とにかく下巻を読んでみたい。2020/01/05
るりこ
2
大好きなヴィクトル・ユゴーの作品。期待して読み始めたけど、あれれ?こういう話なんだ、という感じ。
このこねこ@年間500冊の乱読家
1
⭐⭐⭐⭐ ユゴーの人類愛があふれ出ておる…… フランス革命時、互いに憎しみ合って戦っていた共和派と王党派が、子供達の命を救うために、敵味方を超え協力する。 ラストは衝撃的でありながら、感動的でした。 『レ・ミゼラブル』もそうですが、やっぱり「愛」のある作品はいいですね。2021/04/09
和夫
1
恩師に薦められ読んでみた。フランス革命後の混乱期に様々な人々がそれぞれの思いで活躍する。人名が多過ぎて戸惑うが、数多くの人が我も我もと革命に参加したのだろう。ユゴーの真意は下巻で明らかになる事に期待する。2018/08/04
YSK
1
九十三年とはおよそ二百年前の西暦「一七九三年」を指している。フランス大革命の渦中である。〈『九十三年』、革命政府による恐怖政治が横行するなか、反革命勢力が決起するヴァンデ地方が舞台。九十三年の登場人物は永遠の都と違い、武力に対して言論で対抗する、といったような考えの者は出てこない。 上では、さまざまな登場人物が出てくるが、特に主人公というものはいないのか、 一人に集中した内容ではない。 2012/03/09
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