内容説明
晩年の金字塔「西東詩集」。文豪の生涯の名詩を収め清新な新訳で蘇る。
目次
続・詩集(遺稿集より)
西東詩集
ライネケ狐
永遠のユダヤ人
ヘルマンとドロテーア
秘儀
アキレウス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
twinsun
9
ライネケ狐は、狐を狂言回しとして、意見も考えも判断もできず、ただ運命にひきずりまわされる統治者と人民を愚かしく描く。狐はむしろ道具を作ることだけに精を出しせっかく手に入れた理性を持て余し欲望のまま地球を食らいつくしてきた人間の平凡なに姿にすぎないであろう。肝心な時の役立たずのムスコ殿(日記、くさぐさの歌より)の話はエッカーマンがドン引きしたそうだが長生きして多くを極めれば言いたい放題で下品も楽しめる。ヘルマンとドロテーアは文句なしに作品で久々に読んでこころ温まる思いであった。2022/03/03
荒野の狼
1
ゲーテ全集2は、「続・詩集(遺稿集より)」「西東詩集」「ライネケ狐」「永遠のユダヤ人」「ヘルマンとドロテーア」「秘儀」「アキレウス」を収録。「ヘルマンとドロテーア」を読みたかったので購入したが、これは吉村博次訳で、現在絶版の岩波と新潮文庫版を参照しヘクサーメターというギリシャ固有の詩型の原詩のスタイルを彷彿させるように訳出。数ページごとに区切られ、章立ても短いので読みやすく半日あれば通読できるが、日本語訳は詩というより戯曲に近い。2017/06/04
MatsumotoShuji
1
040316
Hans
1
ライネケ狐のみ2011/12/25
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