出版社内容情報
林冲、梁山泊入りを決意して笑う。
「フフフ、八十万禁軍棒術師範だった林冲が、いまや殺人犯でもあり、そしてこんどは山賊か! ははは、ははは」
洪大将によって伏魔殿の封印が破られ、108の悪霊が解き放たれた。
月日が流れ、宮廷は堕落して、遊び上手だけで出世した高俅が、軍の最高司令官となった。かつて高俅を痛めつけた禁軍師範の王進は逃亡し、史進と出会って武芸十八般を教える。史進は山賊たちとのつきあいを役人に知られ、屋敷を焼いて逃れると魯達(後に魯智深)と出会う。
魯達は、酒楼で泣いていた父娘の話を聞き、鄭関西をなぐり殺して追われる身となった。
目次:
プロローグ
序章
第1章 九紋竜史進
第2章 魯提轄
第3章 豹子頭林冲
第4章 高家の魔手
第5章 林冲脱獄
第6章 青面獣楊志
付録 水滸伝関連地図
水滸伝ビジュアル 水滸伝の時代の首都・開封(東京)を歩く 文・後閑英雄 写真・浦充伸
『水滸伝』の成り立ち 立間祥介(慶応義塾大学名誉教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
22
図書館で借りた。都を追放された王進が隠遁し、史進を鍛える。魯達と林冲が出会い、楊志も登場する。林冲と楊志は梁山泊に入るが、首領の王倫に不穏な気配を感じる。「高家」という言葉が何度も出てきて、忠臣蔵みたいだな、と思ったりする。北方謙三さんの「水滸伝」を再読しようと思う。2010/10/14
gtn
21
はっきり分かった。梁山泊とは、佐藤優氏のいう「中間団体」である。人間である以上、悪法を生む余地がある。また、権力の魔性に魅入られる輩が後を絶たないのは、歴史が示すとおり。だが、容姿、境遇、身分、立場が違えど、志が同じ者が一つになれば、権力に対抗できる。2023/07/21
ヤギ郎
14
中国四大奇書の一つである『水滸伝』を題材にしたコミック。『水滸伝』は、中国宋代の末に、水滸寨と呼ばれる湖のほとりの砦に集まったアウトローたちの物語である。一人一人に焦点を当てて物語が進むものの、どこかで交わる。体制(国家)側であった人が、ある時ちょっとしたことであぶれ者になり、体制側に追われる存在になる。落ちぶれた者たちの英雄譚。2021/07/04
あさひ
7
梁山泊って山賊だったとは。。面白かったけど名前が難しい。2016/05/25
ビシャカナ
3
バカ役人がポカして封印を解いて、威張り散らすクソ野郎が出世して、権力者が幅を利かす一方で、心意気ある者はバカを見る。そして集うは梁山泊、そこも小心者がイキり散らかすのだから仕方ない。英雄たちを活躍させるためのエクスキューズにしても非道いな。2020/09/27
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