出版社内容情報
劉邦、項羽に智力による戦いを望む。
「ははは、余は武力ではなく智を戦わせたい。智力で勝負を決めたい。項羽にそう伝えい」
韓信率いる漢軍は、高密城を包囲した。
そこへ楚の龍且率いる20万の援軍が到着し、漢軍と激突した。
漢軍は敗走を始めるが、楚軍がそれを追って水のない河の中ほどまできた時、巨岩を転がしながら水が押し寄せる。韓信は兵土たちの食糧袋に砂を詰め、イ水の流れをせきとめておいたのだった。
楚軍20万は壊滅し、龍且は討たれ、斉王田広は打首にされた。
蒯通は韓信に向かって、斉の国王となって天下をうかがえと説くのだが。
目次:
嚢沙の計/仮の斉王/斉王韓信/天下を握る者/劉邦負傷/激突前夜/韓信の策略/窮余の策/切り札/密書/和睦/破約のすすめ/固陵脱出
付録
項羽と劉邦関連地図
項羽と劉邦ビジュアル 捕鯨でつながる太平洋の徐福と日本海の徐福 文/後閑英雄 写真/水島洋子
「勢いを審(つまびら)かにせずして寛厳に即(つ)くは皆誤りなり」 劉迪(早稲田大学現代中国文化研究所研究員)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
34
韓信が大活躍で、斉王になります。その後も数々の策を考えて項羽と戦います。その間、主役なはずの劉邦は、項羽に父親を人質にとられてオロオロしっぱなしでした。残り一冊で劉邦は主役に返り咲けるのでしょうか?頑張れ!劉邦!!2010/12/06
べる
22
相手の動きを読んだというか、仕向けて思い通りにさせる韓信の策が今回もすごい。功績の大きさに斉王となるが、劉邦に助けられて今があるということを忘れずに忠誠心を抱いている。劉邦は項羽との戦で怪我をするが、痛みを我慢し陣中を巡行して兵士を安心させるようにという張良たちの言葉を素直に受け取る。周りの人を信頼して正しく評価するということも一つの大きな武器だと思う。信頼された人間はその気持ちに応えようとするものだ。そして漢軍に一度も飢えを覚えさせることなく武器や兵糧を送りこんでいた丞相は陰のスーパーヒーローだと思う。2021/12/04
とんかつラバー
12
読み始めた頃はタイトルの通り暴君項羽を劉邦が討つ話かと思ったが「項羽と劉邦with韓信」みたいな状態になってきた。斉王となった韓信は蒯通の口車にかなり心ぐらついてしまう。水魚の交わりの孔明と違ってかなり欲を出す人だ。破滅のフラグが立ち始める。そしてこの時代の処刑方法のトレンドは釜ゆで。巨大鼎が大活躍。2021/11/03
Keiko
7
劉邦の周りは優秀な参謀が多いのに劉邦自信の決断がいつも遅いし、優柔不断…。いよいよクライマックス‼️漢楚の行く末は?韓信の運命は?気になる最後…2021/06/21
Hiroki Nishizumi
4
歴史というものはどう変わるか分からなかったんだな。あのときこうしておけばと・・・・2015/03/12
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