内容説明
なぜ、今「牧口価値論」か。ここには、21世紀を生きる人たちの「人生の指導原理」がある。
目次
第1章 「生命」こそ価値判断の根拠
第2章 暮らしの中の「美」の価値
第3章 人間関係を結ぶ「利」の価値
第4章 社会で生かす「善」の価値
第5章 発展する牧口価値論
第6章 「一人を大切に」という価値観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
19
社会(人と人の関係)にあって、善くありたいと思う人は多いはずだ。しかし善であるためには、“双方”にとって、利(得益)と美(嬉楽)が必要であるということを見逃している場合が多いのだろう。「価値論」はそこを鋭く指摘しているという点は非常に納得した。また、この利・善・美を兼ね備えたものが生命活動=「生活」であるという論は、なかなか気づけぬ真理だろう。善かれと思っても、“双方”に利と美があったうえの善でなければ、それは独善で、生命軽視であり、利己的だと。相手の立場でも物を見れる“双方向”の自分でありたいものだ。2017/04/28