出版社内容情報
玄徳の死を知った曹丕は、司馬イの献策を採り上げ、五路の大軍を用いて蜀を攻めようとする。
これを知った劉禅は、病気で参内しない孔明のもとへ自ら赴く。
孔明は、四路から攻め入る敵にはすでに手を打ってあると言って劉禅を安心させた。
残る一路、呉との国交回復のための使者となった?芝は、死を覚悟して呉へ向かう。孫権は、使者の人物を試すために、鼎の中で油を煮えたぎらせ、通路には武器を持った兵をならべて待ち受けた。
目次:
五路五十万/使者?芝/浮かぶ長城/火と風と/益州の乱/離間の策/連合軍分裂/益州平定/南蛮行/五渓峰/蛮王孟獲/孟獲を放つ/毒河/夾山峪
〔付録〕
三国志関連地図
年表
三国志ビジュアル 無錫・太湖畔の「三国城」を訪ねて 文/白西紳一郎 写真/浦充伸
それぞれ三国志 大鶴義丹(俳優・作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
40
玄徳亡き後、魏は蜀を攻撃するが惨敗し、孔明の主導で蜀呉同盟を結ぶ。孔明の実力は桁外れで、今までも玄徳は孔明がいないと何もできなかったんだなぁと改めて思う。人徳はあったけど、参謀としては成功したことはなかっただろう。孔明は天才的な実力を発揮しながらも、玄徳の人柄までも受け継いで呉を動かしているようにも思えた。自分の手は汚さず、敵同士で勝手に内部分裂させるのが巧い。そして異世界の南蛮にまで手を広げる孔明。私個人的には孔明がますます気になるのだ。2020/04/08
スプリント
17
孔明の南蛮討伐が読みたくなり借りてきました。 登場人物が孔明と趙雲以外見分けがつかない・・・。2019/08/11
永野芽郁そっくりおじさん・寺
15
解説はなぜかマルシアと離婚する前の大鶴義丹の23巻。劉備亡き後、曹軍は蜀の五路進攻計画発動。流石に用意周到な孔明。呉と同盟を組む。曹軍は呉を攻めるが敗退。そして蜀は南蛮王孟獲の反乱勃発。孔明自ら兵を率い、南蛮行。猛将相手に見事な知略。南蛮探検の面白みも見所。2012/01/13
黒猫
13
劉備亡き後、いよいよ孔明が主役に躍り出る。まさに神業級の外交力と国防を展開。まずは呉と和睦。もともと劉備の私心から生まれた呉への無謀な侵攻だったが、蜀の国益を考えると呉と同盟して魏の曹丕に対抗するのはしごく当たり前。魏の侵攻作戦もあっさりと孔明の知謀により瓦解する。孔明の無敵感にワクワクする。さて、次は有名な南蛮侵攻の話となる。孟獲率いる、中国とは違う蛮族の将軍たち。自然や害虫が孔明を阻んでくる。そして孟獲率いる10万の軍。序盤は孔明が圧勝するが次巻で朶思大王、木鹿大王あたりが出てくるのかな。楽しみ。2021/04/14
0607xxx
12
劉備が亡くなり、主人公が孔明に入れ替わった印象。劉備亡き、今が攻め時と意気込む魏軍を呉軍と同盟を結び危険を回避する蜀軍。そして、南蛮討伐と物語はまだまだ続く…。2019/03/13