定本 気分は歌謡曲

定本 気分は歌謡曲

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  • サイズ B6判/ページ数 460,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163546605
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

出版社内容情報

幻の名著に 78年から 84年まで「ポパイ」連載のコラムを追加。『考えるヒット』と合わせて読めば、Jポップの現在過去未来が丸わかり

内容説明

80年代以降のサブカルチャー批評の源流となった『気分は歌謡曲』を再編集、78年から84年の「ポパイ」連載コラム全151本を加えた電撃的決定版。ジュリー、郷ひろみ、ピンク・レディー、YMO、たのきん、聖子…、歌謡曲が歌謡曲だった最後の時代のクロニクル。写真142点。川勝正幸ほかが90年代の視点で読み解く音声多重注釈座談会つき。

目次

「安全に絶望感にひたることができる」歌謡曲のラブホテル的感覚を大事にしたい
「郷ひろみ=プラスチック」説は私のオリジンですよ
外国っぽい曲をナマイキな感じを与えず作るクールスのジェームスは古典的アメリカのチンピラ顔
ピンク・レディーの創り出す宇宙感で日本人はすなおにアナーキーな気分になれる
加苗千恵は、声にぎんがあって、品がないアナクロをねらった“モダン演歌”が面白い
ラスベガス公演で乗りのよさを披露した五木ひろし超アクション、モダンど演歌で勝負を
久々に油っこいグループ、レイジーは往年のGS的音楽性を受け継ぐ古風なイメージ
“ニュートラっぽさ”が魅力の平山三紀色気あるシティガールの雰囲気なら橋本淳しかない
TVゲーム風歌謡番組『ザ・ベストテン』宇宙時代的なスターとの距離感がたまらない
クール・ファイブのカラオケは世界一合わせて歌うよりBGMとして流す方が不気味でいいね〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seichan

1
目当てのグループが載っていなくて流し読み。以下、抜粋。「もしかして、スターとかアイドルってのは人間が人間であることをやめたごほうびにもらえる勲章なのかもしれん(中略)ジャニーさん流のスターの育て方、悪く言えば、芸能人としてしか生きて生きようのない人に育てちゃうやり方って最高にアーティフィシャルだと思いません?」 「個人的な考え方だが、ファッションに影響を与えて、はじめて音楽はセクシーになる。残念なことにそういうミュージシャンは年々少なくなってきているように思う。」 けっこう面白いこと色々書いてる。 2020/11/19

catalyst

0
軽さとセンスの誇示はあれど、根っこのところが「日本文学史序説」と全く同じなのが楽しすぎる。2010/06/04

sakwai

0
自伝に感銘を受けたので、以前拾い読みして長らく積読状態だった本書をきちんと読んでみた。初めは内容が薄いのに語り口ばかりがもっともらしくて何を今更感が強いと思った。しかし読み進めながら考えるに歌謡曲について語られることで何を今更とまさに今思えてしまうのは、つまりこれまで文化として成立してなかった歌謡曲の批評について当の近田さんがせっせと耕してきた証左に他ならないのだよな。自分の好みには正直だが、決してアンフェアには扱わない。もはや歌謡曲というジャンルが存在しないように思える現代においても、学ぶところは多い。2021/04/17

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