出版社内容情報
呂布との決戦を終え、玄徳と曹操は許昌へ凱旋した。
帝と同族であることが証明された玄徳は、帝から厚い信頼を受けるようになる。
帝位を狙う曹操は、敵味方を見分けるため、狩りの場で帝の矢を奪い取って鹿を射た。
帝をないがしろにする曹操のふるまいを見て、関羽は刀の柄に手をかけるが、玄徳に止められる。
帝は血で書いた密詔を玉帯にひそませ、董承に曹操を討つよう命じた。董承は密かに同志を募り、玄徳も血判状に名を連ねた。
目次:
臣道/血判状/英雄論/放たれた虎/袁術の最期/暗殺命令/一通の伝書/くじ引き/張飛の作戦/外交戦略/名医吉平
〔付録〕
三国志関連地図
三国志ビジュアル1 曹操の故郷を訪ねて 雑喉潤(名古屋自由学院短期大学教授、中国文学研究家)
三国志ビジュアル2 関帝廟を行く(横浜編) 平井徹(慶應義塾大学大学院生)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
49
曹操と玄徳の騙し合いが続く。賢いものは、そう簡単には腹の内を明かさないものだ。短気な張飛の作戦はまるで敵陣を子ども扱いしているかのようで笑えた。玄徳の人柄が良いのは本当だろうけど、曹操と接している時は「実は二重人格か?」とも思わせる滑稽さがある。そして、巻末の関帝廟の話は面白かった。先日、参拝したばかりだが、まだ本編ではなぜ関羽が商売の神なのかわからないので、ずっと気になっているところだ。さて、9巻へ。2019/10/27
Lee Dragon
28
張飛の粗相がちょいちょい目立つ。しかし、良いキャラである。強いって素晴らしい。2018/12/28
黒猫
22
呂布討伐後、旧友袁紹が曹操の目下の脅威となり立ちはだかる。出番は少ないものの、北平の公孫瓚を滅ぼし河北一帯を支配する。許昌では曹操の天子を蔑ろにする行為に対して、董承をはじめとした曹操暗殺計画に劉備も加担する。三国志演技なので劉備を正統的に描いているが、曹操は暗殺されるような悪政を敷いているとは考えられないがなぜか劉備に味方が多い。劉備は曹操を上手く欺いて兵を借りて徐州に逃げたりと未だに基盤を築けない。という間に、汝南の袁術様の没落ぶりに、思わず頭を抱える。ちょっと袁術こんなアホではないはずだと思いたい。2019/10/08
reeree
17
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4267014485] ・「臣道」 ・「血判状」 ・「英雄論」 ・「放たれた鹿」 ・「袁術の最期」 ・「暗殺命令」 ・「一通の伝書」 ・「くじ引き」 ・「張飛の作戦」 ・「外交戦略」 ・「名医吉平」2016/01/22
0607xxx
15
曹操を恐れた帝は董承に血書を託す。そこから曹操と劉備の対立が始まり、諸将の駆け引きが見所。病に倒れながらも曹操討伐に燃える董承と新たに手を組んだ名医・吉平による毒殺計画は成功するのか?次巻へ続く2018/04/08