内容説明
人間をはじめとする生命はどこまで機械なのか?この問にアプローチする方法はいくつかあるだろうが、われわれが機械そのものを見るのと同じ視点から、分子機械としての生命を一つ一つ検証していくのがもっとも順当だろう。すなわち、機械を構成する材料、機械としての機能、信頼性…。信頼性についていえば、人間の死亡率曲線と機械の故障曲線はそっくり似ている。わたしは厳密なプログラムを作り、人間の死亡と機械の故障が、同じ法則に支配されているかどうか調べてみた。
目次
第1章 機械に似ている命の不思議(人間は機械のように壊れてゆく;寿命は情報と金しだい!?;人工臓器は生命の部品交換)
第2章 ヒトはどこまで完全な器か(歩く機械としての人間;思考機械としての人間;材料からみた生命)
第3章 老朽機械の生き方を考える(長寿は20世紀文明の産物;老テクノロジーの時代;高齢化社会の常識を再検討する;新しいポックリ信仰をつくれ)
第4章 コンピュータが診断する時代(医師は飛行機でいえばパイロット;診断は漏れ情報で行われる;コンピュータ診断への4つのアプローチ;人工知能を使ったコンピュータ診断へ;診断される立場からみた診断と医療)
老化度テスト
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