内容説明
江戸時代中期、美濃紙の里の養女となった、元は郡上藩の武家の娘ゆきは、健気に紙すきの仕事に打ちこむ。下男だったたくましい弥助も、同じ村に落ちついて、ゆきへの熱い想いを秘めながら、ゆきを見守っていた。父喜左衛門の遺言を守って、薄く美しい典具帖紙をすきあげたいと願うゆき、そして弥助は、その後、どんな運命をたどるのだろうか。第5回〈岩崎少年少女歴史小説作品募集〉入選作。実力派の新人が丹念な調査をふまえて放つ長編。
江戸時代中期、美濃紙の里の養女となった、元は郡上藩の武家の娘ゆきは、健気に紙すきの仕事に打ちこむ。下男だったたくましい弥助も、同じ村に落ちついて、ゆきへの熱い想いを秘めながら、ゆきを見守っていた。父喜左衛門の遺言を守って、薄く美しい典具帖紙をすきあげたいと願うゆき、そして弥助は、その後、どんな運命をたどるのだろうか。第5回〈岩崎少年少女歴史小説作品募集〉入選作。実力派の新人が丹念な調査をふまえて放つ長編。