内容説明
セオたちは、学年の一大行事である統一テストを受けた。ある日、親友のエイプリルから、州内の中学校で答案のごまかし行為があったことを知らされる。裁判にかけられたのは、信頼の厚い先生たちだった。読まないともったいない!極上の法廷ジュニア・ミステリー!
著者等紹介
グリシャム,ジョン[グリシャム,ジョン] [Grisham,John]
1955年、アメリカ・アーカンソー州生まれ。10年間の弁護士勤務をへて、これまでに小説を20作品以上、ノンフィクション、短編集を発表し、ミリオンセラー作家となる
石崎洋司[イシザキヒロシ]
1958年、東京都生まれ。児童書作家、翻訳家。出版社勤務の後、『ハデル聖戦記』(岩崎書店)で作家デビュー。『世界の果ての魔女学校』(講談社第50回野間児童文芸賞、第37回日本児童文芸家協会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マッピー
13
8年生のセオ達は、州の統一テストを受ける。この結果によって特進コースやスローコースに振り分けられてしまう。セオは1点足りなくて特進コースへ行くことはできなかった。学校の教師たちが不正に答案の書き換えを行ったという告発があり、裁判になる。子ども思いで信頼の厚い先生たちは、本当に不正を行ったのか。だとしたら、なぜ?目標に向かって努力することの大切さとともに、道は1本ではないということ。子どもを社会に送り出す大人も、受け入れる大人も、その1回のテストが子どものすべてではないということを、もう一度胸に刻まないと。2019/03/25
ゆにす
8
今回はあまりドキドキする要素は少なかったのが残念。統一テストという題材は面白かったです。教育問題はどこの国も同じように悩ましいものなのだとわかってよかったです。アイクはこれから変わっていくのかを期待。2017/05/15
じょじょ
4
久々のセオの事件簿。やっぱり面白い。そしてまた判断が難しい事件。この年頃ならではの妙な正義感と言うか 潔癖な感じが苦しさを思い出す。2021/05/09
papakiti
3
テストの功罪?について考えさせられますね。動物裁判の方も面白かったです。2017/08/13
izw
3
少年弁護士セオのシリーズ6冊目。進学統一テストの不正が題材。学校制度が日本と異なり、理解しにくいところも多々ある。子どもたちが統一テストが非常に重荷に感じているいて、逆にいうと、それに匹敵するテストは普段は受けていないのだなと思える。2017/02/19