内容説明
ゴルフ場からはじまる殺人事件、姿なき目撃者、刻々とせまる評決のとき―13歳の少年セオだけが、事件のカギをつかんだ。真犯人は、だれだ!?全世界が注目する法廷ミステリー。
著者等紹介
グリシャム,ジョン[グリシャム,ジョン][Grisham,John]
1955年、アメリカ・アーカンソー州生まれ。10年間の弁護士勤務をへて、これまでに小説を20作品以上、ノンフィクション、短編集を発表し、ミリオンセラー作家となる。作品の多くは30カ国以上で翻訳された。『少年弁護士セオの事件簿1・なぞの目撃者』が初の児童書であり、40以上の言語に翻訳された
石崎洋司[イシザキヒロシ]
1958年、東京都生まれ。作家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
185
弁護士作家が書いた児童書。まぁ面白かった。さすがに弁護士が直接描いただけあって、裁判の様子はリアルである。日本とアメリカの裁判制度の違いも興味深い。あとがきによると米国では裁判官や検事は選挙でえらばれる州もあるとか。今回、事件が特に親族と関係あるという話しでもないためか、主人公の悩みは個人的なものとなる。テレビ法廷ドラマにありがちな嘘が無いのは良いのだが、どこか冷静に読めてしまうのが難か。2021/04/21
うまる
33
有名な法廷ミステリー作家の作品なので、児童向けと言ってもしっかりした法廷物で面白いです。本筋は街で話題の殺人事件の裁判。合間に主人公が相談を受けて解決していく話がチラホラ入る事で、法律を子供目線で解説していて、とてもわかりやすいです。色々ある裁判の中で動物裁判が気になりました。巻末に、日本とアメリカの司法制度の違い、司法に携わる役職の違いなど補足があるのがとても良いと思います。2020/09/14
ピカ
20
こういう事件ものはあまり読まないけど、専門用語の説明が分かりやすくてサクサク読めた。セオが1人でスパッと解決するのかと思ったら、きちんと大人達に助けを求めているのに好感が持てる。アメリカは裁判を起こしやすい国だから、セオみたいに身近に弁護士に詳しい子がいたら、それは頼りたくなるだろうな。裁判まだ続くから、忘れないうちに続き読まなきゃ。2014/02/16
ぱふ
17
弁護士を目指す少年のお話です。証言すると国外追放になりそうで、それを恐れる移民の子。秘密を明かせば友情を損なうが、秘密を守れば凶悪犯が無罪になるかも。若いながらも苦悩します。終わりも良かったです。著者は弁護士の先生だそうで、従来の法廷物にはなかったリアルさがあります。2021/05/21
あつぼう
17
グリシャムの児童書って事だけでも話題性がありますね。日本とアメリカの裁判制度って全然違うからグリシャムやマーゴリンの法廷ものは分かりにくいって思う人もいてるけど、このセオの事件簿を読むと説明も丁寧でアメリカの陪審員制度も理解出来ます。ゴルフ場での殺人事件をメインに学校でのライトな事件まで13歳のセオは大活躍です。学校でこれだけの法律知識を持つ友達がいたら心強いやろうなぁ。殺人事件に関しては2巻に続くのですが、オウマー・チープの存在が不気味。このままスムーズに裁判が進むとは思えない。続きが楽しみです。2012/02/08