出版社内容情報
転校生ヴァネッサはいつもひとりぼっち、いじめる男の子もいる。主人公は心を痛め、朝思い切ってヴァネッサの家へ迎えに行く。
内容説明
ヴァネッサという女の子が転校してきた。いつもひとりぼっち。いじめる子までいる。このままでいいの?なにをしてあげたらいいんだろう?ある朝、勇気を出して、ヴァネッサの家へ向かうと…。文章のない、絵を読む絵本。「ひとりの子どもの小さな勇気」が感動的な絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
345
【原書】文字のない絵本であり、わたしの今年度のワンワード「kindness」を体現したような作品。勇気を出して行動に移した彼女に、拍手を送りたい。つい最近、同じような状況を耳にしたところなので、イジメられた女の子が縮れ毛のブラックもしくはヒスパニック、イジメた男の子が金髪の白人、というのがなんともやるせない。実際に読んだのはこちら:https://bookmeter.com/books/131957802018/10/12
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
53
文字のない絵本。テーマはいじめ。勇気を出して起こしたちょっとした行動が救いになる事もある。子供と一緒に読みましたが、読み終わりになるにつれ自然と笑顔になりました。読む人、考え方で色んな見方が出来る一冊だと思うけれど、手にとって感じて欲しい。良い読書でした。2018/11/04
紫陽花と雨
33
文章がない絵本。かわいらしい絵で描かれる。転校生のヴァネッサはまだクラスに馴染めない様子。帰り道に同級生に何か嫌なことを言われ、泣きながら帰るところを目撃する主人公の女の子。自分のことのように悩んで、ヴァネッサに何ができるか、女の子の出した答えは、みんなの気持ちを繋げました。その行動、ヴァネッサはすごく嬉しかったと思うし、勇気が出ただろうな。何か強く言い返すとかそういうことじゃなくても、力になることができる。最後の「いじめられてる人を見たときに」の4つのアドバイスも素晴らしかった。2020/02/02
れっつ
31
この絵本には何故文字が無いのか?それこそが、子どもたちがひとりで、自ら感じ、考え、行動を起こすモチベーションとなり得る、大切なきっかけ、過程、導きであるからだ、と思った。転校生のヴァネッサが、男の子からいじめられたところを見た女の子が、友達にそれを伝え、帰宅後もいろいろ思った末、翌朝ヴァネッサを誘って一緒に登校する。大勢の友達も合流し、いじめた男の子は下を向く…。私はあなたの友達だよ、をきちんと行動で示すことで、いじめを、1番最初の段階でシャットアウトする勇気。あなたもきっとできる!と応援する1冊。 2019/02/06
天の川
29
文字のない絵本が語りかける力の何と豊かなことか!子どもたちに想像の余地を与え、親子での会話をうむ。ちょっとした表情に気づくことが多くある。学校でのいじめは陰湿化し、彼女の取ったような行動だけでは止められないことが多い。けれど、この絵本を手に取る子どもたちの学齢を考えてみた時、その心を耕すことはできると思うのだ。押しつけではない、気づきの会話ができる絵本だと思った。2018/10/20




