出版社内容情報
ねこがいなくなっちゃった! 少年は街中をあちこち捜します。黒と青で表現された、緻密な描写が美しい文章のない絵本です。
内容説明
この絵本には文章がありません。しかも空の青以外は黒と白で描かれた、一見おとなしく見える世界です。しかし絵をよく見ると、物語は画面のすみずみまであふれていて、街のにぎやかな音や人々の声が聞こえてくるようです。各画面の中で猫や飼い主の少年の姿をさがすだけでなく、街の人々の様子や会話、ドラマを想像する楽しさに、思わず時間を忘れて見入ってしまうでしょう。貼り紙までして必死に猫をさがす少年と、そんなことは知らず自由気ままに街を探検する猫の物語を、目で存分に味わってください。
著者等紹介
コール,ヘンリー[コール,ヘンリー] [Cole,Henry]
長らく小学校教師として子どもたちに理科を教えたのち、絵本作家となる。アメリカ、ワシントンD.C.在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
57
けっこう大きな絵本。ページをめくる度に異国への好奇心を掻き立てる見応えある構図と風景の数々。その世界に溶け込んだ冒険中の猫さんを探す楽しみ。肝心の猫ちゃんの描き方がちょっと雑なんじゃないかと猫好きとしてはちょいと不満もあるが、最後の1ページでほっこりさせてくれるので問題なし。2018/02/21
♪みどりpiyopiyo♪
51
あら?あらら? ぼくの ねこ、どこ行っちゃうの? ■ちいさな冒険の かわいい絵本を読みました。文のない 絵を読む絵本です。そうだよねー、ねこは気ままに 足の向くまま。街の様子とねこの行方が ちょっとした冒険気分♪ 街のざわめきが聞こえてくるようです。お空のブルーがドキドキになり過ぎなくて 楽しく読めました。■ふと『猫が行方不明』(映画)が思い浮かびました。(2016年)2019/02/13
momogaga
50
【大人こそ絵本を】街を巡る楽しみで、ねこの事は忘れていました(笑)。こんな魅力的な街で生活をしてみたい。2019/02/17
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
字のない、ウォーリーを探せの猫版のような本。細かな絵の描写の中に猫を子供と一緒に探すのが楽しかった。2017/11/23
chiaki
37
字のない絵本。窓から飛び出して行ったぼくのねこは、街のあちこちを気の向くままに彷徨います。そんなねこを必死に探すぼくだけど…。見開きいっぱいの繊細なモノクロの世界の中に、ぽつんと溶け込むねこの姿を探すのは至難の技!どこだか知らない異国の街並みを眺めるだけでも満足感ある。レンガ造りのアーチ橋、賑わい溢れるマーケット…♡ラストもほっこり。2020/06/21