さみしかった本

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 28cm
  • 商品コード 9784265850259
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

出版社内容情報

図書館で人気があったのに、古ぼけて読まれなくなった「さみしかった本」が、ある少女に出会います。本が幸せになるやさしいお話。

ある日、図書館に1冊の新しい絵本がはいりました。森のキノコの下で妖精たちが踊る美しい絵本は、たくさんの子どもたちに人気があって、読んでもらうたびに、本は幸せな気持ちでいっぱいでした。でも、年月がたち、古ぼけてしまうと、もう本はだれにも読まれずに、さみしくてたまらなくなりました。ひとりの少女が、本を見つけて、ページをめくってくれるまでは…。
読んでもらえる人を待っていた本に、本が大好きな少女との幸せな出会いがありました。
「さみしかった本」が、おだやかなあたたかい気持ちに包まれていく時間の流れが、やさしく描かれています。

【著者紹介】
【ケイト・バーンハイマー・文】  アメリカの作家。絵本作品の"TheGirlintheCastleInsidetheMuseum"(未邦訳)は、2008年のパブリッシャーズ・ウィークリーで「最も優れた絵本」に選出された。おとぎ話の専門家、作家、編集者としても活動。作品に"Horse Flower Birds"(未邦訳)ほか多数。"MyMother She Killed Me My Father He Ate Me:Forty New Fairy Tales"(未邦訳)で、2011年に世界幻想文学大賞を受賞。

内容説明

ある日としょかんに、あたらしい本が1さつはいりました。本は、おおぜいの子どもたちに読んでもらって、しあわせでした。でも、なん年もたってふるぼけてしまうと本はもうだれにも読まれずさみしくてたまりませんでした。ひとりの女の子が本をみつけてページをめくってくれるまでは―。読んでくれる人をまちつづける本と本がだいすきな女の子との出会いをやさしく描いた絵本です。

著者等紹介

バーンハイマー,ケイト[バーンハイマー,ケイト] [Bernheimer,Kate]
アメリカの作家。フェアリーテイルの研究者で、雑誌『フェアリーテイル・レビュー』を創刊、編集し、フェアリーテイルをモチーフにした小説を発表。絵本The Girl in the Castle Inside the Museumは、2008年のパブリッシャーズ・ウィークリー優良図書の1冊に選ばれた

シーバン,クリス[シーバン,クリス] [Sheban,Chris]
アメリカの画家。大学卒業後、イタリアのペルージャでグラフィックデザイナーとして働き、帰国後はシカゴを拠点に児童書の挿絵や絵本の絵を手がける。ニューヨークのイラストレーター協会で金賞と銀賞を各3回受賞

福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

158
図書館に通った子ども時代を思い出す。できるだけ汚れてない新しい本をよく借りていたあの頃、何年も経って同じ図書館で同じ本をみつけた時、色褪せや傷をみつめて何とも言えぬ懐かしさと切なさがこみ上げたりした。あの感覚はもしかしたら、本のほうも同じようなこと思っているのかもしれないね。一度しか読まずに本棚の奥で眠らせてしまってる本や、本棚に入りきらずダンボールに入れて収納保管している本達をたまには出してあげたくなった。物を大切に扱うことはもちろん、本以外の他のものや、深読みすれば人間関係にも通じるお話だった。2014/05/09

Kawai Hideki

85
娘のきまぐれキーワード「きのこ ライオン」でヒットした一冊。女の子と古い絵本の間の絆のお話。表紙にキノコの下に女の子が立っているウグイス色の絵本が図書館に入荷され、みんなに読まれる。古くなるにつれてみんなに忘れられていくのだが、ある日、ちいさな女の子の手に取られる。その子はその絵本が大好きになり、延長して借りようとするのだが、ひょんなことから入れ違いが起こり、ウグイス色の絵本は書庫へ仕舞われてしまう。何年も経って、図書館の放出本のバザーで女の子と再会し…。どんな絵本でも、かけがえのない出会いだなあと思う。2017/12/30

優花 🍯モグモグ

82
この絵本、とっても良かった。人気のあった絵本がだんだん忘れ去られた悲しさとさみしさが伝わってきました。アリスとの出会いで色褪せてしまった絵本が息を吹き返し幸せな気持ちにさせてくれました。ボロボロになっていても大切な本は色褪せることなく、ずっと幸せな絵本のままでいられるんだな。2016/09/10

☆よいこ

81
最初は人気者だった本。うぐいすいろの表紙で黄色いしおりひもがついていて、女の子が大きなきのこの下に立っている絵が描かれた本。だけど、だんだんと痛み破れ、最後のページがとれてしまい、本は誰からも見向きもされなくなっていった。そんな中、ひとりの少女がこの本を気に入り大切に思ってくれた。▽本との出会いっていいね。2019/11/08

ネギっ子gen

66
【この本は、ずっとあなたを待っていた】図書館で大人気だった絵本。でも、何年も経って古ぼけてしまった本は次第に読まれなくなる。本は悲しい気持ちで、自分が忘れられてしまったことに気づく……。<本は、アリスのへやに、もどってきました、これからはいつも、いつまでも ここにいられるとおもうと、天にのぼる ここちがします。アリスは、女の子のやぶれたふくに そっとテープをはって なおしました>。最終頁は、フェアリーテイル研究者の本らしく、女の子が夢の中で妖精たちと――。心が浄化される切なく静謐で優しい絵柄。強くお薦め!2023/06/26

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