出版社内容情報
おしゃまな女の子とやさしいくまさん、なかよく暮らす二人の5つのゆかいなものがたり。オーストラリア児童図書賞受賞作品。
わがままモーディは、なんでもかんでも、くまさんにおねがいします。そんなモーディを、くまさんは、とてもやさしくうけとめます。おしゃまなモーディとやさしいくまさん、とってもなかよしのふたり、きょうはなにをしているかな?
フレア・ブラックウッドの繊細でぬくもりのある絵が印象的です。訳文は直木賞作家の角田光代。とぼけた味わいのある訳文がほのぼの感をいっそうひきたてます。
【著者紹介】
【ジャン・オーメロッド】 オーストラリア生まれ。子どものころから絵を描きつづけ、美術学校を卒業した後、中学校や高校で美術を教える。出産を機に、絵本作家に転向。1981年、初めての絵本“Sunshine”で、英国マザーグース賞をはじめ、オーストラリア児童図書賞など、数々の賞を受賞している。これまでに60冊以上の本を刊行し、世界21カ国で発売されている。現在イギリス在住。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
101
おしゃまでわがままな女の子モーディと、包容力にあふれるくまの小さな5つの物語。ほのぼのしたトーンのオーストラリアの絵本。大人的な目線では、そんなに甘やかしたらスポイルされちゃうよ……と思うほどモーディに尽くすくまさん。普通の女の子がお姫様になる。角田光代さんが翻訳を手がけている。2012年5月初版。2016/05/22
Kawai Hideki
65
わがままで面倒くさい女の子と、包容力の大きなクマの、5つの小さな物語。これは、子供向けの絵本というよりは、年頃の娘を持つお父さん向けの教科書のような気がする。2017/03/26
はるぽん🐰道草中🐱
39
わがままでおしゃまな女の子モーディと、やさしいやさしいくまさんの物語☆実際、こんな女の子がいたらイライラってなるんだろうけど、くまさんはとっても心が広い、だから安心~穏やかな気分で読めたのかなぁ。この物語と、全体に緑がかった淡くやわらかい絵から、優しさがじんわり伝わってきて、私までくまさんの愛に包まれている感じがしたよ。それから、五つの物語、モーディのお洋服も五通り。どれもいいなぁ、娘が小さかったら着せてみたい♪(本当は私だって着てみたい、笑)2015/02/23
tokotoko
39
オーストラリア生まれの作家さんと、オーストラリア育ちの画家さん、そして、日本生まれの角田光代さんの訳で出来上がった本です。余分な言葉はありません。ホントにシンプルな言葉を読みながら、柔らかいタッチとほんわかした色の絵をじーっくり眺めて、お話を追っていきました。モーディというこの小さな女の子、すごーーいわがまま!!けど、このクマさんがいてくれるから、安心です。読み終わったらね、こんな2人がきっとうらやましくてたまらなくなります。それでも、いつまでも2人の幸せな時間、続いててねー!って願ってしまうと思います。2015/01/15
月子
29
くまさん優しすぎ!私も子育てが始まったら、これくらい心を広く持ちたいものだなぁ(^_^;)2013/11/09