出版社内容情報
なぜか女声合唱部への入部を拒否されたというアユミに誘われて、ハルトはいっしょに合唱サークルを作ることに。
でもアユミは女装男子だという噂を聞いて…!?
内容説明
ハルトはひとめぼれしたアユミに誘われて、いっしょに合唱サークルを作ることに。でもアユミは女装男子だという噂を聞いて…!?自分の「好き」ってなんなの!?合唱×恋?×青春小説。
著者等紹介
神戸遥真[コウベハルマ]
千葉県生まれ。「恋ポテ」シリーズ(講談社)で第45回児童文芸家協会賞受賞。2023年には千葉市芸術文化新人賞奨励賞、『笹森くんのスカート』(講談社)で令和5年度児童福祉文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪丸 風人
12
多様性もここまで来たか!主人公は窮屈に生きてきた中学生。入学早々運命的な出会いをした彼が、誘われ、逡巡した末に合唱クラブの立ち上げにかかわることになります。初めて芽生える感情、驚愕の事実、重荷からの解放と続くストーリーにすっかり見入ってしまいました。歌に苦手意識のある少年の変わってゆく様が楽しげで、ページがどんどん進んだんです。本当の気持ちと向き合い、好きなものに正直であることへの葛藤からも目が離せませんでした。新しいテーマの一冊。読んだ子にどう響くのか、興味津々ですよ。(対象年齢は11歳以上かな?)2025/06/27
joyjoy
11
好きなものに対して正直でいられるには?自分自身の思いの強さと、あとやっぱり、ある程度の周囲の理解がないと難しそう。グリークラブに集まったメンバーは、それぞれに、よき理解者がいるようだ。自分自身はどうだろうか?子たちのよき理解者となっている?気をつかわせていない? フェスティバルでのクマタク先生のあいさつ、「合唱」の部分を他のことに置き換えても通じそう。生きていくこと、そのものが、一人では完成しない、仲間がいて成り立つのだろうな。2025/03/17
くま美
4
二宮陽翔は、中学の入学式に出会ったツインテールの子に恋をした。その子を探していると、歌声が聞こえてきた。歌っていたのはあの子。名前を渡瀬歩実といった。合唱部に入りたかったけど、ある理由から断られ、自分でサークルを立ち上げると。陽翔はなんとかして応援しようとするが、ある噂を耳にする。中学生の「好き」って何だろう?友だちに対しての好き?異性に対しての好き?多様性を扱った読み易い本。中学生向き。2025/03/24
vodka
2
中学一年生、初々しい。他者理解、多様性。2025/02/16
ごま麦茶
2
一目惚れしたアユミに誘われて、合唱を始めることになったハルト。でも、アユミは女装男子だという噂が…。合唱青春物語。大人になると合唱する機会はなかなかないですが、学生時代の、みんなで歌って楽しかったことを思い出しました。知ってる曲が多く出てきて、グリーフクラブのみんなと一緒に歌ってるような気持ちになりながら読みました。仲間を集めて合唱をする、というストーリーも爽やかで胸熱ですが、その中に、親との関係や好きなものに対しての悩みなど。ワクワクだけでなく、考えさせてくれるお話です。2025/01/25