出版社内容情報
ミステリーのエッセンスを時代順に並んだバラエティ豊かな8冊で紹介するブックガイド。ホームズから『ビブリア古書堂?』まで!
芦辺 拓[アシベ タク]
著・文・その他
内容説明
ミステリーはホームズ、ポワロ、金田一耕助…名探偵集合!不朽の名作がたくさんありすぎるミステリーのジャンル。その歴史の大きな流れがつかめます!重要な作家・作品をチェック!ミステリー作家・芦辺拓先生が若い読者のみなさんを道案内します!
目次
1冊目 『緋色の研究』
2冊目 『マルタの鷹』
3冊目 『オリエント急行の殺人』
4冊目 『獄門島』
5冊目 『九尾の猫』
6冊目 『ドクター・ノオ』
7冊目 『羊たちの沈黙』
8冊目 『ビブリア古書堂の事件手帖』
ミステリー?探偵小説?このジャンルをどう呼ぶか。
著者等紹介
芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪市生まれ。同志社大学卒業後、読売新聞大阪本社に勤務し、1986年に「異類五種」で第2回幻想文学新人賞入選、1990年に『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し本格デビュー。主として本格ミステリを執筆し、ジュヴナイルやアンソロジーも手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
92
面白かった。コナンドイルの『緋色の研究』からダシールハメットの『マルタの鷹』、アガサクリスティの『オリエント急行殺人事件』横溝正史の『獄門島』エラリークィーンの『九尾の猫』イアンフレミングの『ドクター・ノウ』トマスハリスの『羊たちの沈黙』三上延の『ビブリア古書堂の事件手帖』という作品を軸に、ミステリーの歴史と読みどころをわかりやすく解説してくれる。子供向けに見えるけど、大人も十分楽しめるし、これ文庫化してくれないかな。読みたいミステリがたくさん増えました。2023/04/11
よむよむ
85
読友さんのレビューを見て手に取りました。ヤング向けですがミステリーの長い歴史に沿って、シャーロック・ホームズに始まり、サムスペード、ポアロ、金田一耕助、エラリークイーン、ジェームズボンド、レクター博士、篠川栞子とバラエティに富んだ主人公達が挙げられていて、作品が生まれた背景や作家の苦悩等も書かれ興味深く、面白かった。ミステリーは好んで読んでいるが、まだまだ未読の物が多いと痛感。参考にして奥深いミステリーを堪能していきたい。2019/02/17
ハスゴン
32
読む前までは、紹介する作品数が少なくて読むに値するかなぁと思っていたら、関連する作品も紹介されていて短い中でもいろんな発見がありました。2019/01/15
やな
26
タイトルが「少年少女のためのミステリー超入門」。コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、横溝正史など古典ミステリーを時代順に紹介。て言うか、横溝正史の獄門島をミステリーの入門書として少年少女に勧めるのはハードル高いぞ。絶対引かれる!などと思ったが、ミステリーの歴史を知る入門書と解釈すれば納得の内容。物語が書かれた時代背景が分かりやすく掘り下げられており、興味深く読めた。2023/01/20
ニョンブーチョッパー
11
★★★★★ 紹介されているミステリーのセレクトがとても良い。これを読んだ「少年少女」は間違いなくミステリーが読みたくなるでしょう。たぶん。かく言う私も(おじさんですが)、紹介されているミステリー(既読は半分以下)の他、巻末にあるもう一歩踏み出した作品リストのどれも(既読本はもう一度)読んでみたくなった。本の製本がコデックス装で、本を開いたままにできるのが好印象。2020/08/11