出版社内容情報
豆太は、峠の猟師小屋にお爺さんと2人で住んでいる。夜中に小屋の外におしっこに行くのが怖くて仕方がない。小屋の前にある大きなモチモチの木が、夜になると、怒って「オバケェ?!」っておどかすからだ。
ところが、ある晩、お爺さんは腹痛で身体を丸めてうなり始めた。豆太は、医者を呼ぼうと、夜中、飛び出して峠の坂道をふもとへと駆け出していった!
小学校の国語教科書に掲載されているロングセラー絵本を、アーサー・ビナードが訳した英語版。
著者等紹介
斎藤隆介[サイトウリュウスケ]
1917‐1985。東京生まれ。明治大学文芸科卒業。北海道新聞、秋田魁新報の記者をつとめたのち、日本放送協会のライターとなる。1957年に東京へ戻り、創作活動に集中。1968年に短編童話集『ベロ出しチョンマ』(理論社)で小学館文学賞、1971年に『ちょうちん屋のままッ子』(理論社)でサンケイ児童出版文化賞、1978年に『天の赤馬』(岩崎書店)で日本児童文学者協会賞を受賞。画家の滝平二郎と組んで『花さき山』『モチモチの木』(ともに岩崎書店)など多くの創作絵本を世に出し、長きにわたって読みつがれている
滝平二郎[タキダイラジロウ]
1921‐2009。茨城県生まれ。高校時代から風刺漫画を描き、卒業後に版画を独学できわめる。1960年代から出版美術に取り組む。独自の「きりえ」の手法を編み出し、新聞連載を機にその作品が社会現象となる。絵本『花さき山』はブックデザイン部門で講談社出版文化賞を受賞。1968年に東京国際版画ビエンナーレに招待出品。1971年のブラティスラヴァ世界絵本原画展では特集される
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー] [Binard,Arthur]
1967年、米国ミシガン州に生まれる。高校時代から詩を書き始め、ニューヨーク州のコルゲート大学で英文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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