出版社内容情報
キンメダイ、アナゴ、イカなど、釣り上げた魚をさばき、
だんだんと美味しそうな切り身へとかわって行く様子を、
動画のような連続性で見せる写真絵本。
魚のとくちょうや部位の名前も解説。
最後はお寿司になって登場!みんなで美味しくいただきます。
「命をもらって生きている自分を大切に」とメッセージを贈ります。
内容説明
これからどこにいくんだろ。おすしやさんだよ。きいてないの?やったーおすしやさん!ちょっとかわったおみせだって。へえ。でもさ、もちろんおすし、たべられるよね?
著者等紹介
おかだだいすけ[オカダダイスケ]
1979年、千葉県生まれ。大学浪人中の母親の急死をきっかけに18歳で食の世界へ。寿司の道を修行し24歳で寿司職人として独立。2008年、東京都にて、完全紹介制・完全予約制の寿司屋「酢飯屋(すめしや)」を開業する
遠藤宏[エンドウヒロシ]
1971年、山梨県生まれ。出版社・スタジオ・新聞社勤務を経てフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
114
今年のベスト本入り決定。それくらい童心に帰ってテンションが上がってしまった。お寿司のネタを実際に釣るところから紹介しているのだが、臨場感あって引き込まれること!見せ方がとても上手で眼を見張りっぱなしになる。まな板に乗った魚をしっかり観察、身体の部位の説明など初めて知る事も多くて楽しい。捌き方も説明が丁寧でひとつひとつ関心する。子供達のいきいきとした表情もすごく良い。目の前で捌いて「へい、おまち!」と食べさせて貰えたらもう本当に感動して美味しいだろうなあ。作者岡田さんの酢飯屋さん、是非訪れて体感してみたい。2022/05/19
アキ
107
生きものが食べものになるまで。こどもたちに魚がどんな調理をして寿司になるかを見せるのは、すし職人のおかだだいすけさん。キンメダイ、アナゴ、イカの生きた姿から、観察して、捌いて、仕込んで、酢飯も作って、お寿司になる。こどもたちは興味しんしんのお顔。たべものは、みんな命を頂いています。ごちそうさまでした。こういう活動をされているお寿司屋さんは貴重です。この絵本は遠藤宏さんの写真がとても効いてます。https://www.sumeshiya.com/2021/11/05
とよぽん
84
副題「生きものが食べものになるまで」の通り、おすしやさんのネタについて紹介している。キンメダイ、アナゴ、イカ、それぞれの生態、特徴、相性のいい酢めし、さばいて寿司ネタにする過程などを、写真とともにやさしく説明してある。子どもたちがおすしやさんに行くという設定が、子どもの読者を引きつける。「生きものは食べものになって、きみたちのからだのいちぶになる。わたしたちは たくさんの いのちで できているんだ。」と結ぶ。まさに食育の良書。2022/08/23
Totsuka Yoshihide
69
文:おかだだいすけ氏。写真:遠藤宏氏。生き物が食べものになるまでを伝えたくて学校の授業で読み聞かせ。子どもたちの「え〜。」「そうだったん!」がたくさんでました。子どもたちは知らないことばかりでとても興奮してました。小さい頃に,祖父によく釣りに連れていってもらって、帰宅後に一緒に捌いた記憶が蘇りました。魚の由来,オスメスの見分け方,身体の構造,3枚の下ろし方,鱗の取り方など。本書を読み聞かせしながら祖父との幼少期の楽しかった思い出が胸いっぱいに広がって懐かしい気持ちになりました。続編期待してます。2022/10/13
ほんわか・かめ
50
ここに写っている子どもたちが素直に羨ましく思いました。私もこんな講義受けてみたい!著者の経歴に、この道を選んでくださってありがとう、という気持ちです。〈2021/岩崎書店〉2022/06/24