はなはなみんみ物語 ゆらぎの詩の物語―はなはなみんみ物語〈２〉

わたり むつこ【作】/本庄 ひさ子【絵】

岩崎書店（2015/02発売）

• サイズ A5判／ページ数 325p／高さ 22cm
• 商品コード 9784265820528
• NDC分類 K913
• Cコード C8393

出版社内容情報

たえまなく動く大地。海底にひそむゆらぎの謎に挑む勇敢な小人の若者たち。北の森の小人たちと合流したはなはなたち一家の運命は？

小人大戦争の生き残りである別の小人に出会ったはなはなたちは、小人の国に戻ってやり直そうとします。たえまなく動く大地。小人たちは海底にひそむゆらぎの謎に勇敢に挑む。

【著者紹介】
【わたりむつこ・作】　　宮城県生まれ。東京女子大学卒。『はなはなみんみ物語』により産経児童出版文化賞受賞。同シリーズに『ゆらぎの詩の物語』『よみがえる魔法の物語』（岩崎書店）がある。その他長編に『まわれ！青いまほう玉』『ぺぺとチッチ』（あかね書房）『金色の時間』（文溪堂）などがある。絵本には『いちごばたけのちいさなおばあさん』（福音館書店）『もりのおとぶくろ』産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞（のら書店）などがある。東京都在住。

内容説明

地の底なるゆらぎの柱。地をはげしくくだき裂き、地をふるわせ酔わす時、たて、よみがえりの石よ。戦え、地の苦しみをぬぐい去るまで…全国学校図書館協議会選定。日本図書館協会選定。

著者等紹介

わたりむつこ［ワタリムツコ］
宮城県生まれ。東京女子大学卒。「はなはなみんみ物語」にて産経児童出版文化賞受賞。絵本には「もりのおとぶくろ」産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞（のら書店）など多数の作品がある

本庄ひさ子［ホンジョウヒサコ］
兵庫県生まれ。甲南大学卒。お菓子の先生になるつもりが、創作絵本の入選をきっかけに絵を描くようになる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[小夜風]

【所蔵】はなはなみんみ物語2巻。小人大戦争で小人たちは滅んでしまったのに、その負の遺産はその後もずっとその大地を傷つけ、生き物も自然も何もかもを苦しませ続けていることに、現在の世界が重なり、胸が苦しくなりました。前巻の白ひげじいさんとこの巻のきゆばあさんの想いも、はなはなたち若い小人たちが受け止めて、受け継いで、未来へ繋げていくべき想いなのですね。心に傷を負ったひとたちを真摯に書いてくれているのも、胸に突き刺さりますが、物語を一層深くしているように思います。小人たちは小さいけど、その勇気は大きいのです。

2015/12/24