出版社内容情報
その手がどうか銃などにぎりませんように。世界中のこどもたちから平和をうばわないで。戦後70年、平和への願いをこめた絵本。
その手がどうか銃などにぎりませんように…。世界中のこどもたちから平和をうばわないで…。母の子への愛情は万国共通。戦後70年、平和への願いをこめておくる絵本。
内容説明
おかあさんのこどもにかける愛情、平和へのねがいをこめておくる歌。
著者等紹介
武鹿悦子[ブシカエツコ]
1928年、東京都に生まれる。1945年、東京都立第八高等女学校卒業。1951年頃よりNHKの「歌のおばさん」に童謡を執筆、童謡創作グループ「鵞鳥の会」に参加する。童謡集『こわれたおもちゃ』(国土社)で赤い鳥文学賞、日本童謡賞を受賞。詩集『ねこぜんまい』(かど創房)でサンケイ児童出版文化賞、日本童謡賞を受賞。『武鹿悦子詩集 星』(岩崎書店)で、日本児童文学者協会賞、日本童謡賞を受賞。2011年に第50回児童文化功労賞を受賞
江頭路子[エガシラミチコ]
1978年、福岡県に生まれる。雑誌や教科書などの挿絵も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
43
子供を産んだお母さんは皆この本のように子供を想い、平和を願っているのだろうなと思います。命の尊さと平和のありがたさを世代を超えて全人類が思えたら良いのにと思いました。2016/04/17
ゆうゆうpanda
43
長男が生まれてその小ささに驚きました。手のひらを指で触ると反射で握り返してくれるのが嬉しくて、しょっちゅう手と指を繋いでいました。そして、やはりこう思いました。この手に武器を握らなくてはならない世の中にならないように…と。お母さんの祈りはいつの時代も同じです。すっきりとした絵が心に真っ直ぐ届きました。戦争で焼け野原になった町を眺める女の子が防空頭巾を被っています。そこだけが70年前のイメージで違和感を感じました。世界には子供を巻き込んだ戦争が起こっているのに…古い記憶しかない日本人は幸せなのだと思います。2016/02/28
かおりんご
40
絵本。平和へのメッセージがすごく強いです。子どもを戦地に送りたくない、戦争に巻き込まれて欲しくない、そんな気持ちが描かれています。大人向け。2016/04/24
k sato
39
普遍の真理。人はみな赤ちゃんだった。今日、8月8日は親孝行の日だそうです。これにちなんで、お母さんの愛と平和への祈りを描いた絵本を読みました。お母さんは、「そのてがどうか銃などにぎりませんように」と願うのです。ウクライナ侵略やスーダンの内戦で心を痛めているお母さんたち。あなたはお母さんを悲しませていませんか?お母さんの愛を裏切っていませんか?各国の政治家や軍人に、そう問いかけたいです。わたしたち人はみな赤ちゃんだった。その穢れのない手に武器を握らせることは犯罪です。お母さんの暗涙はみたくありません。2023/08/08
anne@灯れ松明の火
39
ネットの何かで、「若いお母さんに」とご紹介。(読みたい本に入れた時点で、メモできるといいのに。どんどん記憶力が減退していて、きっかけを忘れる)子育て支援ライブなどで読めるかなと予約。袖に、「おかあさんの こどもにかける愛情/平和へのねがいをこめておくる歌」とある。生まれたばかりの子どもの成長を見守るお母さんの話かと思っていると、戦争、平和へと話は広がる。おかあさんだけでなく、すべての人の祈りが込められていて、胸がいっぱいになる。えがしらみちこさんの淡く、優しい絵が素晴らしい。2021/06/21