出版社内容情報
犬猫が襲われる事件が続き犯人を探して親友モッチは行方不明になった。モッチを追い山のほら穴に入ったぼくは異空間に迷い込む。それが恐ろしい鬼との戦いの始まりだった。★第1回ジュニア冒険小説大賞受賞作品 小学生高学年から
内容説明
小学校六年生の野守完はあるうわさ話のなぞを追って行方不明になった親友を探すうちに、不可解な場所へまよいこむ。そこで完が目にした異様な姿の化け物とは?そして、うわさ話のなぞとは?やがて完は不思議な少女ヒツキとともに、化け物との対決を迫られるが…。第一回ジュニア冒険小説大賞受賞。
著者等紹介
藤沢呼宇[フジサワコウ]
1973年神奈川県生まれ。国学院大学で伝承文学を、明星大学大学院では心理学を学ぶ。現在、臨床心理士として勤務のかたわら創作活動をおこなう。『ぼくらは月夜に鬼と舞う』で第一回ジュニア冒険小説大賞を受賞
目黒詔子[メグロノリコ]
東京都生まれ。学習院大学卒。読み物の装丁画やホームページのタイトル画像を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
49
児童書。中学年~高学年向き。親友のモッチが失踪した。町では犬や猫の惨殺死体が見つかる事件が発生していて、モッチはその犯人に心当たりがあり、自分で調査しに行くと言っていた。あの時止められなかった後悔から、小学6年生の野森完(のもりかん)は異世界に迷い込む。そこで見たのは棺に納められた「鬼」の姿だった。やがてカンは、不思議な少女ヒツキとともに鬼を追うことになる。▽2月の展示「鬼」に合わせて出していたら、鬼滅の刃好きな小学生に「コレどんな話?」と聞かれ紹介。鬼つながりで借りてくれないかなー。2003年刊2020/02/12
糸車
14
三月の子供の本の読書会課題本。表紙は一見するとまるでラノベ。傷ついた小動物の死骸があちこちで発見され、町を騒がせている。犯人を突き止めると公言した小学六年生の男子が行方不明になってしまう。発想や設定は興味が持てたのだけれど、どれも中途半端な感じがしてもったいない。漫画にしたらもっと面白いかもしれない。どうもなにか足りない気がするのよね。補足が欲しい。しかし、主人公の両親が好きになれない。12歳の子を落伍者扱いって。塾のクラス分け試験の結果が思わしくなかったくらいで!2015/03/13
頼ちゃん
4
秋の月に関する本の紹介候補として読んだ。表紙があまり好きではないが、鬼滅つながりで子どもは興味を持つかも。夜に読み始めたら少し怖かったです。内容はまあまあ。2023/07/18
夏花
2
小学生の時に一度読んだきり。無性に読みたくなって久々に。 行方不明の友達を探してただけなのに大変な事件に巻き込まれてしまいました。あげく心臓まで……。散々な目にあわされた完くんでしたが、一応ハッピーエンドなのかな。能装束にはうらやましさを感じました。2013/05/22
水鳥
2
面白かった、けれども、登場人物が多いわりに活躍している人がわずかでなんだか物足りなかった。2012/02/24