出版社内容情報
私たち人間は自分で養分を作れません。養分を取り込むために、毎日食べている野菜や米は植物で、肉は動物です。食べるものから生き物たちの連鎖をたどっていきます。
目次
1章 陸の生き物のつながり(人間は何を食べているのか;生き物は何を食べているのか;食べるものと食べられるもの;生産者;消費者 ほか)
2章 各地域の食物連鎖(熱帯雨林の食物連鎖;サバンナの食物連鎖;森の食物連鎖;川の食物連鎖;池の食物連鎖 ほか)
著者等紹介
三浦慎悟[ミウラシンゴ]
日本の哺乳類研究者。早稲田大学人間科学学術院名誉教授。東京都生まれ。東京農工大学大学院農学研究科修了。理学博士(京都大学)。兵庫医科大学医学部、農林水産省森林総合研究所、新潟大学農学部教授。日本哺乳類学会元会長。専攻は哺乳類の行動生態学と野生動物管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
5
生きている限り、食う食われるの捕食関係は存在し、あらゆるところで食物連鎖が成立している。食うことで命を繋ぎ、食われることで個体数のバランスを保つ。そのサイクルが乱れると、植物にせよ動物にせよ絶滅の危機に瀕したり、増えすぎて生き延びることが激烈な競争になったりする。陸の生き物の食物連鎖から見えること、分解者、消費者、生産者の三つのバランスがだいじ。食べて、栄養を摂り、エネルギーとして生活する人間。地球上の全てが繋がっていることを思う時、環境を破壊することの愚かさに気づく。命の巡りをストップさせてはならない。2023/02/22