出版社内容情報
杉みき子の心温まる恋物語を絵どうわに。教科書でもおなじみの名作。おばあさんが教えてくれたわらぐつのお話とは。
著者等紹介
杉みき子[スギミキコ]
1930年、新潟県高田市(現・上越市)に生まれる。長野県女子専門学校国語科卒業。1957年、『かくまきの歌』などで日本児童文学者協会新人賞、1972年、『小さな雪の町の物語』で小学館文学賞、『小さな町の風景』で赤い鳥文学賞を受賞。現在、生地にて執筆活動にたずさわる
加藤美紀[カトウミキ]
埼玉県生まれ。1996年、女子美術大学絵画科洋画専攻卒業。ステーショナリー制作会社勤務後、フリーのイラストレーターとなり、2012年より画家活動を本格化。書籍の装画、さし絵など数多く手がける
宮川健郎[ミヤカワタケオ]
1955年、東京都生まれ。立教大学文学部日本文学科卒。同大学大学院修了。現在武蔵野大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
33
“つかう人の身になって、心をこめてつくったものには、神様がはいっているのとおんなじこんだ。それをつくった人も、神様とおんなじだ。” 雪で湿ったスキー靴の冷たい感触と、おばあちゃんの思い出話の温かさが、遠い昔に小学校の教科書で習ったままに、何十年経っても変わらず心地よかった。丁寧な仕事は報われる話である以上に、恋のお話であった。小学生の私をドキドキさせた。今でも教科書に載っているのだろうか。わら草履は履いたことがあるが、気になるわらぐつは、いまだ機会がないままである。2024/06/29
はる
32
雪国の静かな夜におばあちゃんが語ってくれたのは、昔、若い娘が体験したほっこりとした優しいおはなし。雪国の方言や雰囲気が魅力的。読み聞かせで知りました。教科書にも載っていたのでご存知の方も多いのでは。2016/08/01
わむう
20
光村図書の小5の国語教科書。自分が小学生の頃にも載っていました。おじいちゃん男前。ニクいです。2017/04/30
ヒラP@ehon.gohon
13
多くの人に読んでもらいたい素晴らしい物語です。 おばあちゃんの語る「わらぐつのなかの神様」の話で、現代から過去に入っていく読者は、「神様」の意味を受け止めるところで、とても大きなものを学ぶと思います。 使う人の身になって、心を込めて作ったものには、神様が入っているのと同じだ。 素晴らしい言葉だと思います。 最後にはおばあちゃんののろけになってしまうのですが、きっとおばあちゃんが丹精こめて作った、わらぐつのなかの神様がご褒美をくれたのですね。 とても精度の高い物語です。2016/06/12
bros
12
挿絵は、黒井健さんです。息子音読。良いお話です。おみつさんけなげな姿にじーんときます。大工さんの言葉にさらにじーんときた、2017/02/09