ノンフィクション・生きるチカラ
ガラパゴスに木を植える―世界自然遺産第一号を守れ!

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784265083022
  • NDC分類 K462
  • Cコード C8345

出版社内容情報

著者は20年以上現地に通い、2007年から原生林復活の植林を行っています。ガラパゴス諸島で自然破壊が進んでいるからです。

世界自然遺産第1号のガラパゴスを知ろう!
著者は20年以上ガラパゴスに通い、2007年から現地で原生林復活のための植林活動を行っている。それはなぜか……。世界自然遺産第1号であるガラパゴス諸島は観光客の増加、地球温暖化による異常気象、大陸からの外来種の進入などによって、自然破壊が急速に進んでいるのだ。

【著者紹介】
【藤原幸一・文・写真】  写真家/環境フォトジャーナリスト。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学で生物学を学ぶ。その後、写真家に転身し、世界中の動物を撮り続けている。主な著書に『ちいさな鳥の地球たび』岩崎書店(第45回夏休みの本「緑陰図書」)、『ペンギンの歩く街』『南極がこわれる』(ポプラ社)、『森の声がきこえますか』PHP研究所、『地球の声がきこえる』講談社、写真絵本『だ~れだ?』新日本出版社など多数。『マダガスカルがこわれる』(ポプラ社)は、国連生物多様性の10年日本委員会推薦図書。

内容説明

もし、原生種の植物を植えるのをやめてしまえば、植林地の森や奇跡的に生き残っている原生林は、大陸からやってきた植物たちに征服されてしまうでしょう…。毎日100種以上の生き物が滅んでいる。動物を知り、植物を知り、歴史を知り、明日の地球を考えよう。

目次

第1章 ガラパゴスとは
第2章 進化の実験場に暮らす生きものたち
第3章 人間が島にやってきた
第4章 なぜガラパゴスが危機的状況になったの?
第5章 ガラパゴスに木を植える
第6章 東洋のガラパゴス
第7章 ガラパゴスの未来は地球の問題

著者等紹介

藤原幸一[フジワラコウイチ]
生物ジャーナリスト。ガラパゴス自然保護基金(GCFJ)代表。ネイチャーズ・プラネット代表。学習院女子大学非常勤講師。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を専攻し、グレート・バリアー・リーフにあるリザード・アイランド海洋研究所で研究生活を送る。その後、野生生物の生態や環境問題に視点をおいた生物ジャーナリストとして南極、北極、アフリカなど世界中で取材を続けているほか、20年以上通い続けているガラパゴス諸島で2007年より植林プロジェクトを始めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kikuyo

28
ガラパゴスのことがとても解りやすく書かれている。エクアドルに属し大陸からは独立、静岡県ほどの広さに固有の動植物が満ちあふれるユニークな生態系。ゾウガメは1800年代に捕鯨船の船員の食料にされ、オットセイは毛皮商人の乱獲で数万頭が殺された。また世界遺産になって観光客が増大。環境は悪化、自然の生態系は脅かされることに。著者はガラパゴスで植林活動を推進し「地球の恵みで生かされていることを忘れてはいけない」と呼びかける。人間は豊かな環境を維持していくことにもっと意識的に向き合っていく必要があると強く感じた。2016/09/30

かいゆう

14
ガラパゴスはいつか行ってみたいと思っていた島。激減する固有の生物や植物たち。海賊や捕鯨船員たちの食料として乱獲されたゾウガメたち。油にされるために殺されたゾウガメの甲羅が散乱している写真は、とても酷いものでした。全ての原因は人によるもの。一つが狂うと、他の幾つもの事に影響するという生態系の様子がよく分かりました。残したいから世界遺産なのに、世界遺産になって壊れていくなんて…。小笠原も他の場所も、訪れる人にはこういう事を知っていてもらいたいと思いました。2014/04/04

けんとまん1007

13
以前、テレビの番組で、現状を紹介するのを見たような記憶がある。知られることは、いいことでもあり、気を付けないといけないことが多いが、その典型の一つ。人が入ることによる影響の大きさ。環境という言葉だけではくくれないものがある。一度壊れたものを復元するのは、とても難しい。あだ、それをこまねいてだけなのか、著者のように、動きを作り継続するのかで、大きな違いにつながる。2016/08/28

ジュースの素

4
2年前に出た本なのでデータが新しい。ガラパゴスについてこれほど詳しく解りやすい本は初めてだ。世界遺産になってから観光客が増大したし、それ前も人間が連れて来た猫、ヤギ、牛などが島の動植物の生態系を狂わせてしまった。これほど固有種の多い土地は世界でもここだけだ。理由は太古から陸の孤島だった為で、大きな天敵も存在しなかった為。著者が保存プロジェクトを主になって推進している。人間の欲の為に世界中の自然が脅かされている事実を真摯に考えなくてはならない。2015/11/19

じゃすみん

2
懐かしのガラパゴス、行きましたよ〜!人を恐れないカツオドリやアザラシが可愛らしかった!満天の星空の下、進化論の本をわざわざ読んだ若き日の私w    でもその当時(25年前 ^^;;;)だって既に、島の固有の生態系は侵食されていたわけですね…。    著者はその現状をただ嘆くだけじゃない。島の自然を取り戻すために実際に植樹や啓蒙運動を続けているのです! 寄付しちゃおうかな     中学の指定図書だそうで、動物好きや進化論に興味のある子が読むのかな。何かしたいと思ってくれるといいな。2015/04/14

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