出版社内容情報
ぼくは、たべるのがだいすきです。なんでもたべます。たべられます。ぼくはどんどんたべて、おおきくなり…。あさのあつこと加藤休ミが描く、世にもおいしい怪談物語。
内容説明
ぼくは、たべるのがだいすきです。なんでもたべます。たべられます。ぼくはどんどんたべて、どんどんおおきくなります。あさのあつこと加藤休ミが描く、世にもおいしい怪談ものがたり。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』(教育画劇)で野間児童文芸賞、『バッテリー2』(教育画劇)で日本児童文学者協会賞、「バッテリー」シリーズ(教育画劇)で小学館児童出版文化賞を受賞
加藤休ミ[カトウヤスミ]
1976年生まれ。北海道釧路市出身。クレヨン画家・絵本作家。2010年、第11回ピンポイント絵本コンペ優秀賞。独学によるクレヨンとクレパスを用いた作品を創る。著書多数。また絵本の挿絵もある
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。『幻想文学』と『幽』の編集長歴任。著書『遠野物語と怪談の時代』で、第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
242
2/2節分の締め括りに、鬼の新作絵本を読もうと思って探しましたが、見つからず、代わりに読み続けている『怪談えほん』シリーズの最新作を読みました。あさのあつこの絵本を読むの初めてです。 想定外の衝撃的な展開、あんなモノまで食べてしまうなんて。鬼より怖いです👹 https://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07963/2021/02/02
のっち♬
194
食べることが大好きな少年はクラスメイトやお巡りさんなどあらゆる不快な対象を食べ尽くしてゆく。様々な料理が混沌と並ぶ光景から不穏。少年は当然食べるほど丸々と肥るのだが、本書の意表性は肥る脅迫概念やカンニバリズムの生理的感覚に訴えるのではなく、対象を抹消する絶対的かつ利便的な解決手段、即ち「なんでもたべられる」消費的生物の根源にある圧倒的暴力性を抽出した点にある。また、我が子を食い物にする親への風刺精神も兼ねているかのようだ。あさのと加藤に纏わる爽やかさや柔和さといったイメージを思いっきり粉砕する強烈な作品。2023/08/26
KAZOO
154
怪談というよりも怖い感じの絵本です。同じような感じの絵本と映画を昔見たことがあります。チェコの作家のヤン・シュバンクマイエルという人の作品で「オテサーネク」という題名で木の根っこの赤んぼが食べまくって、という感じで楽しめました。この本も同じような感じですが、最後がちょっと変わっていてもっと怖い感じが出ています。2022/10/12
馨
140
何でもよく食べる子供が主人公。食べ物は好き嫌いなく何でも食べる、まさかのあんなものもこんなものも食べる。そのあたりから怪しかったけれど、ラストのオチは私には想像がつきませんでした。怖いです!2021/02/01
ぶち
112
読友さんの「読んだ怪談えほんの中で一番インパクトがありました」というレビューで、思わず手に取ってしまいました。 ぼくは食べるの大好きです。なんでも食べます。食べられます。ぼくはどんどん食べて、大きくなり.....この後は怖くて書けません。ほんとうに怖いです。 加藤休ミさんの"ぼく"の顔の絵がなんともいえず怖いです。パパとママの笑顔も怖いです。最後のページだけ白黒なのも怖いです。2021/04/02