出版社内容情報
部屋の扉を開けると、きいきいと音がする。見ると、なんとそこにはおばけがはさまっていて、痛い痛いとさけんでいるではないか。
子供たちは、おばけが大好きです。
不思議な話、怪しい話、怖い話が出ると、いきいきと目を輝かせて聴き入ります。幼いころから怪談に親しむことによって、子供たちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者を傷つけることの怖ろしさといった、人として大切なことのイロハを自然に身につけてゆくのです。
私たちが人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――そんな願いから「怪談えほん」シリーズは生まれました。
執筆陣に迎えたのは、日本を代表する怪談文芸や怪奇幻想文学のプロフェッショナルたち。それぞれの作家陣、画家陣が、この企画に賛同して集結しました。研ぎ澄まされた文章が、実力派画家によりビジュアルで表現され、今までにない美しくて深みのある怖い絵本ができました。子どもはもちろん、大人にも読み応えのある作品です。「怪談えほん」の世界を、じっくり味わってください。
【著者紹介】
加門七海・作 東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了後、美術館学芸員を経て、1992年に小説『人丸調伏令』で作家デビュー。オカルト、風水、民俗学に造詣が深く、小説、エッセイなど様々な分野で活躍している。『祝山』『怪のはなし』『怪談徒然草』『心霊づきあい』など著書多数。
内容説明
へやのとびらを開けるときいきいと音がする。よく見るとおばけがはさまってさけんでいるではないか!加門七海と軽部武宏が奏でる鳴り止まない恐怖。
著者等紹介
加門七海[カモンナナミ]
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了後、美術館学芸員を経て、1992年に小説『人丸調伏令』で作家デビュー。オカルト、風水、民俗学に造詣が深く、小説、エッセイなど様々な分野で活躍している
軽部武宏[カルベタケヒロ]
1969年、東京都生まれ。画家、絵本作家。第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。個展、グループ展にて作品を発表。『のっぺらぼう』(杉山亮・作)で第16回日本絵本賞及び読者賞を受賞
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。1982年『幻想文学』を創刊し、2003年まで編集長を務める。現在は怪談専門誌『幽』編集長。著書『遠野物語と怪談の時代』で、第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒロ@いつも心に太陽を!