目次
1 はじめに
2 かつて、生まれながらに自由をもたない人間が存在した。
3 人として生まれた者は、だれもが自由である。たとえ奴隷であっても。
4 自分らしくいられなければ、自由でいても意味がない。
5 人は自分からすすんで、自由を捨てるのか?
著者等紹介
カステル,アニッサ[カステル,アニッサ][Castel,Anissa]
フランス西部のルーアンにある、ジャンヌ・ダルク高校のグランゼコール共通準備課程で哲学をおしえる
ナヴァロ,モルガン[ナヴァロ,モルガン][Navarro,Morgan]
1975年、フランス南東部のグルノーブル生まれ。10歳ではじめてのマンガを描く。グルノーブルの建築学校に入学するが、まもなくマンガ家になることを決意。雑誌で仕事をした後、イルカを主人公にした『Flipper le flippe』『Cowboy moustache』を発表
伏見操[フシミミサオ]
1970年生まれ。英語、フランス語の翻訳をしながら、東京都に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
55
自由についてとことん考えてしまう。人は皆自由と言いながら、自ら自由を放棄する人。自由を手に入れた独裁者の末路。自由は考え方一つ?自由になりたいと思ってるあなたはもう自由なんじゃない?2016/11/09
べる
22
フランス宣言以来、「人は生まれながらにして自由かつ平等の権利を有する」のであり、誰もが自由をもらっている。では、私は自由か?自由とは何か考える哲学書。自分以外の何かにとらわれてしまうと、人はそれに縛られて心の奴隷になってしまう。自分次第で何とかなるものとならないものを見極めることが自由になる最善の方法。自分をコントロールする術を見つけてこそ、自由になれる。また、私自身も他人のもつ自由を制限していることに気をつける。真に自分のものであると言えるのは、考える能力だけ。哲学者の言葉の引用があって考えが深まった。2019/05/26
左端の美人
20
図書館本。自由に生きるったったひとつの方法、それは自分で考えること。しかし社会で暮らすということは自由であるにも関わらず束縛を受ける。自由だからこそ束縛を選ぶ場合もある。人は皆自由であるのに自由がない、ということなのかな?自分以外の人間に依存しても自由はいっこうに手に入らないということはわかりました。2015/10/22
パスティル
14
10代向けの哲学本。息子が読むかなあと借りてはみたものの、今のところ興味がない様子。自分がはまり読んでみました。ほとんど、かながふってあり、読みやすい。考えることで大きな自由を得られる。確かにと思うこともあったが、これは好き好きがあるなあと感じました。2014/09/20
せっちゃん
13
図書館本。子供向けなのに、大人が読んでも無茶苦茶深い話だと感じました。自由になるための最善の方法は、自分次第でなんとかなるものとならないものを、しっかりと見極めること。本当のあなたでないものは全て捨ててしまいなさい。考えを研ぎ澄まし、本当のあなたでないものにとりつかれないようにすること。それに執着したり、それを奪われても嘆いたりしないことだ。2020/10/31




