内容説明
新しい高校で新学期を迎えたドーン。白血病のつらい過去を忘れて過ごせる!しかし喜びもつかの間、十六歳の誕生日の前に隠された事実を知らされて…。ガンと闘う少女を描く傑作シリーズ、感動の完結編。
著者等紹介
マクダニエル,ローレイン[マクダニエル,ローレイン][McDaniel,Lurlene]
アメリカのYA小説ベストセラー作家。難病を抱えながら、友情、恋愛に前向きに生きる10代の若者を主人公とした作品で多くの読者の支持を得る。アメリカ・テネシー州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
59
ドーンシリーズ最終巻。『今日は残りの人生の第1日目』『持っていないものではなく、持っているものを考える』『あなたは生きているの。それだけで価値があるわ』『挑戦しようともしない人間の前に立って話しているぼくはばかだよ』『誰も自分の死ぬときを選ぶことはできませんが、その日その日を精一杯生きることはできます』『人生は生きるためにあるのだ』勇気を与えてくれる大切な言葉が沢山。素敵な物語に出会えて良かった。2018/12/08
カタコッタ
16
シリーズ最終巻。やられっぱなしでした。胸に飛び込んでくる言葉がズシズシきます。人生は生きるためにある。『今日は残りの人生の第一日目』読んでよかったと思える本です。お薦めします。2022/08/17
zanta
5
白血病の少女の成長を綴った本で、完結編。前3冊は、それぞれ友人の死や自身の病状の悪化など病気と戦う、死と闘う場面が多かったのだが、完結編である今回は、生きることとの戦いで、ごく若い時期に大病を患った少女が、普通の人生を取り戻していく姿が、嬉しい。今日は残りの人生の第一日。この気構えで毎日を生きるのは、高齢になっている私にも有効だろう。2013/07/08
遠い日
4
最終巻。病気であること、それを受け入れ、乗り越えて生きること。未来への模索は、今現在を享受し得てこそ。苦しんで逃げたいと思ったガンという病気のこと、そして生きている自分という命。胸に重く響く、ドーンの言葉がたくさんありました。 わたしも毎月の検診のたび、自分が助かった命を抱えていることに思いを新たにします。人生と向き合うドーンの勇気に励まされました。2011/04/28
dumpty
2
はう~。さくさく読めるけど、かなりしんどい内容。「病気になる。治る。再発する。病気になる。治る。病気になる」再発の不安を常に抱えながら、自分で自分の周りに壁を作るドーンにかけてやる言葉が見つからない。ドーンの周囲の人もきっと同じ気持ちだったはず。緊張する場面もたくさんあるけれど、ユーモアを忘れずに、時にボケて突っ込んで、ふと緊張がゆるむ場面にホッとする。2011/03/24