出版社内容情報
森へとつづく道の途中にカフェ・エルドラドはありました。ある日、魔女の形をしたチョコレートがお店にきました。鍋でとろとろ溶かすと、なんと本当の魔女が現れたのです。
内容説明
小だかい丘の上の街から、森へとつづく道をしばらくあるくと、カフェ・エルドラドはありました。お菓子職人のプブルさんと、おかみさん、むすめのチョコルちゃん、三人の小さなお店です。ある日のこと、そのお店に、魔女の形をしたあまい香りのチョコレートがやってきたのです。小さなカフェが舞台のお菓子と魔法の物語。
著者等紹介
こばやしゆかこ[コバヤシユカコ]
東京都出身。武蔵野美術大学卒業。絵本の作品に『まほうのきって』(えほん社)『あかりをけすと』(学研プラス)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
32
誰もが大好きなチョコレートをテーマにしたお話は、子どもたちの心をつかむこと、間違いなし! おとぎ話のようなプロローグにドキドキ。本編は、普通の町の、普通の女の子の話? いえいえ、チョコルちゃんは、ただの女の子ではなかった。とても勇気のある女の子だった。魔女の呪いを解くために、勇気をふりしぼった結果……。ハラハラする展開の後に来る、幸せなラストにホッ。読み終わったら、ホットチョコレートを飲みたくなる♪ 続編がありそうな終わり方で、楽しみ。こばやしさん、初読み。他の作品も読んでみたい。#NetGalleyJP2020/11/13
りらこ
17
チョっと傲慢なところがある魔女。王様付きの魔法使いになるべく出かけたのが.....傲慢さから出る、突発的報復の魔術。自分に跳ね返るあたり実は深い。大鍋で、溶かしていくページは、読む子どもたちにはハラハラドキドキ。鍋でだんだん姿が溶ける魔女。なかなかシュール。しかも味見をしちゃうご主人とか、欲しがる猫と犬(実際は猫はチョコレートを食べると死んでしまうので、読むときは注意してほしいところ) そしてまた跳ね返る呪文。自分勝手な振る舞いは、自分に戻ってくるという苦い教訓。 2020/10/19
マツユキ
14
いたずらで人々を困らせる魔女が、お城に呼ばれ…。考えなしの行動で苦しむのは、結局、自分。教訓めいてるけど、チョコレートになっちゃうのも、小さくなっちゃうのも、メルヘンチックで、可愛い。絵も可愛い。お城とお姫様の行方も気になるし、続編読みたい。2023/07/06
遠い日
12
こばやしゆかこさん、絵本の世界から進出ですね。魔女は少しばかり意地っ張りでことばが過ぎた。それを学んで、身に沁みたことだろう。シリーズものの匂いがする。続編待っています!2020/12/20
すみっちょ
6
可愛らしい絵からは想像できないくらい意外とシュールなお話でした。魔女アトルはエルドラド城を見つけられるのかな。しっかり者のチョコルちゃんとは姉妹のようないいコンビになりそう。エルドラドのお城をさがしながら、カフェ・エルドラドに持ち込まれるいろいろな事件を2人が解決するみたいなシリーズになったら楽しいなと思います。2021/02/21
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